投資7種類を比較!あなたに合った投資方法はどれ?

投資を始めてみようと思った初心者の方が最初につまづくのが、商品選びではないでしょうか。国や企業、不動産、通貨、金などさまざまな投資対象があるので、どれに投資すれば良いのか迷ってしまいますよね。

この記事では、個人の投資家が手を出しやすい7つの投資方法を比較していきます。
また、7つの投資方法を紹介するだけでは、どれを選んだら良いのか迷っている方の悩みには答えられないと思います。そのため、お悩みのタイプ別におすすめの投資商品も紹介していきます。

不労所得をもらって早期退職したい人や、短期で大きな利益を狙いたい人などのタイプに分けて解説するので、ご自身がどれに当てはまるか考えながら読んでいただければ、あなたにぴったりの投資方法を見つけることができます。
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投資についての基礎知識


投資方法の比較に入る前に、投資についての基礎知識をおさらいしておきましょう。利回りやリスクについて、以下の4つの項目に分けて説明していきます。これらは後述する投資の比較や商品選びで必要になる知識ですので、まだ理解できていないと感じる方には特にご覧いただければと思います。

  1. 投資の利回りとは?
  2. 投資にはリスクがある
  3. 手数料がかかる場合がある
  4. 投資は長期的な視野で

投資の利回りとは?

投資商品の種類は、例えば「利回り」で分類することができます。低利回り、中程度の利回り、高利回り、といった具合です。

利回りとは、投資元本に対してどれくらいの収益を生むかを計算した数値です。利回りが高い金融商品なら、少ない元本で多くの利益を得られます。利回りが低い商品で多くの利益を得ようとするなら、多額の元本を必要とします。

投資にはリスクがある

株式やFX、不動産といった投資には、元本割れのリスクがあります。例えば、10万円を投資した場合、11万円に増えるか可能性がある一方で、9万円に減ってしまうリスクもある、ということです。

投資は銀行預金(普通預金や定期預金など)と異なり、元本保証ではありません。生活費やマイホーム購入のために貯めている資金などの必要なお金は投資に使わず、余剰資金を運用するようにしましょう。

また、投資にはさまざまな種類があり、利回りもさまざまです。利回りが高いほどリスクが高い性質もあるので、商品を選ぶときは利回りだけでなく、リスクの高低も判断の材料に入れましょう。

手数料がかかる場合がある

投資をするとき、金融商品や不動産などの現物を買ったり売ったりします。売買に際して手数料がかかる場合が多いので、売買の前にいくらの手数料がかかるのか確認しましょう。

売買手数料が低ければ許容範囲ですが、投資の収益よりも手数料の方が高くなってしまうと、投資家にとって損になります。人気のあるFXや仮想通貨の取引で勝てるトレーダーが少ないのは、投資の利益より手数料が上回ってしまうことが多いからなのです。

売買手数料が無料の商品もあるので、活用していただければと思います。投資信託は購入時手数料や信託財産留保額(売却時の手数料のようなもの)が無料の商品も増えてきました。株式の取引も、一定の金額以下なら手数料を無料とするインターネット証券会社が登場してきています。

投資は長期的な視野で

投資は短期的に儲けるより、長期的にコツコツと利益を出す方が難易度が低いので、長い目で見て取り組むことをおすすめします。例えば、資産を2倍に増やしたい投資家がいるとき、1年しか費やせない場合と、20年かけられる場合とでは、後者の方が現実的ということです。

1年で2倍に増やすためには利回り200パーセントで運用せねばならず、非常に大きなリスクを取ることになります。上手に売買できる上級トレーダーの中でも一部の人にしかできないでしょう。

一方、20年かけて資産を2倍に増やすなら、利回り4パーセントの運用で達成できます。この程度の利回りが期待できる商品はたくさんありますし、運用方法も難しくはありません。元本割れのリスクはあるので絶対に達成できるとは言えないのですが、短期よりも長期の投資の方が取り組みやすいことは確実です。

投資方法の比較


さまざまな投資方法があるので、それぞれ特徴が異なります。ローリスク・ローリターンの投資から、ハイリスク・ハイリターンの投資まで、平均利回りとリスクの高さを一覧表にまとめました。

投資方法 目安の利回り リスク 概要
投資信託 1〜3%程度 低い 大勢の投資家がお金を投資会社に預け、会社に在籍する投資のプロが代わりに運用する方法。つみたてNISAで投資できるメインの商品
不動産 5%前後 中程度 賃貸のマンションやアパートを購入して他人に貸し出し、入居者の家賃を投資の収入とする方法
株式 3〜7%程度 高い 株式会社に出資する代わりに、利益の一部を配当金としてもらう方法
FX マイナス5〜プラス20% 非常に高い ドルと円などの価格が変わること(為替変動)を利用して通貨を売買し、差額を利益とする方法
債券 1〜2%程度 低い 国や会社に出資し、利息をもらう方法。投資先が安定していることが多く、低リスクな投資の代表例
経済危機などの不安があるとき、相対的価値が高くなるので、リスクヘッジの性格が強い投資先。金そのものは利益を生まないので、目安の利回りやリスクを他の商品と同列に並べられない
先物 マイナス5〜プラス20% 非常に高い 株式や原油、金といった商品を、将来のある日に○○円で売買する、と現時点で約束する方法。売買価格の差額が利益となる

一般の投資家ができる投資は、上の表のとおり比較できます。商品ごとの利回りやリスクの他、リスクとリターンが概ね比例していることも分かるでしょう。

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自分に合った投資方法を見つけよう


たくさんの種類の投資商品を比較して紹介してきましたが、各商品の概要や利回り、リスクが分かっただけでは、どれに投資したら良いのか分からない人がほとんどでしょう。ここからは商品選びの実践編として、自分に合った投資方法の見つけ方を解説していきます。

これから以下の5つのお悩み別に、どの投資方法が向いているか紹介していきます。自分が当てはまる項目を中心にご覧いただき、資産運用の方法を比較するときの参考としていただければと思います。

1〜5のうちどれが1番当てはまりますか?

  1. これから初めて投資をやってみたい
  2. 低リスクな方法で運用したい
  3. 不労所得をもらって早期リタイアしたい
  4. 大きな資金の運用先に悩んでいる
  5. 短期で大きな利益を狙いたい

これから初めて投資をやってみたい

初めて投資をする方は、いきなり大金をつぎ込むのではなく、少額で試してみるのが良いと思います。少額で始められる投資方法としては、投資信託がおすすめです。

投資信託は証券会社や銀行で購入できる商品で、最低申込額は金融機関によって異なります。一般的には1万円程度からで、一部のインターネット証券会社では100円から100円単位で投資を始めることができます。

投資信託は少額で始められることの他に、プロに運用を任せられる商品であることからも、投資初心者にまずおすすめされる商品です。売買の方法も簡単なので、少し試してみたい方は投資信託から始めるのが良いのではないでしょうか。

低リスクな方法で運用したい

投資の経験が浅い人は、元本割れに対して恐怖を抱いていることが多いです。「絶対に元本割れしない投資方法」は存在しないのですが、元本割れのリスクを低く運用することは可能です。

低リスクな方法で運用したい人には、債券がおすすめです。債券は、国にお金を貸す国債(個人向け国債)や、会社にお金を貸す社債などの種類があります。

特に国債は、国にお金を貸す投資方法なので、元本割れのリスクが低いです。満期まで利息をもらえて、満期になると元本が戻ってくるのですが、先進国の国債なら基本的には予定どおりに運用されます。いきなり国が破綻するといったリスクが低いからです。

国債は低リスクな分、利回りも1パーセント弱で非常に低いです。しかし、とにかく元本割れが怖い投資初心者が投資デビューするには向いている商品と言えます。

不労所得をもらって早期リタイアしたい

投資でもらえる利益で生活できるようになれば、仕事をやめても生活できます。早期リタイアを目指す若者たちが投資を始めるのは、このような理由からです。

不労所得がもらえる投資でおすすめなのは、株式、不動産、投資信託です。中でも株式は不労所得狙いの人におすすめです。

株式はリスクが高めですが、一部の企業では株主優待の制度を導入している点が他の投資方法には無いメリットです。株主優待で自社製品やサービスの割引券をもらえば、生活費を節約できます。1億円規模で株式投資をしている投資家の中には、優待だけで1年間の生活費をほとんどまかなえている人もいるほどです。

株主優待を実施しているのは一部の企業で、企業によって内容は異なります。また、投資をする前に優待の内容だけでなく、企業の将来性も考えて投資するかどうか判断していただければと思います。

大きな資金の運用先に悩んでいる

数千万円から数億円といった大きな資金をどうやって運用しようか迷っているなら、不動産を中心に運用し、一部を債券や金で運用するのがおすすめです。中程度の利回りを狙える投資方法で利益を狙いながら、低リスクな債券やリスクヘッジができる金を組み合わせることで、市場の暴落にも強い資産形成ができるでしょう。

不動産は数千万円から数億円の資金があれば購入できますが、お金が足りなければ不動産投資ローンを組んで購入することができます。また、あえてローンを組んで一部の資金を残し、余力で他の投資商品に分散させるといった考え方もあります。

債券は利回りこそ低いですがリスクも低いので、守りの投資ができます。は経済危機に強いので、株式が暴落したときに値上がりする傾向があり、株式と組み合わせて投資すると威力を発揮します。

このように、大きなお金を投資するときは投資先を分散させるのがおすすめです。低リスク・低利回りな商品ばかりだと利回りが物足りないですし、高リスク・高利回りな商品だけに投資すると、利回りは高くても暴落のリスクも大きく恐ろしいです。中程度から高めの利回りを狙いつつ、低リスクな債券や金にも投資して、リスクヘッジをしていきましょう。

短期で大きな利益を狙いたい

利回り5パーセントなどでは満足できず、1年で資産を2倍や3倍に増やしたい!と考えている短期で大きな利益を狙う人は、株式、FX、先物がおすすめです。ただし、1年で資産を2倍にするには利回り200パーセントの投資をしなければならず、リスクも桁外れの高さになります。

株式、FX、先物の利回りは、幸運に恵まれた場合でも10パーセントから20パーセント程度です。それより高い利回りを狙うには、「レバレッジ」を利用します。

レバレッジとは、自分が持っているお金よりも大きな資金を動かすことです。お金を借りて投資して利益を出し、元本は返済するのですが利益は自分のものになるので、利回りが低い投資方法でも大きな利益を得られるメリットがあります。株式投資、FX、先物取引ではレバレッジを利用した取引が可能なので、1年で資産を2倍にできる投資家も存在するのです。

ただし、レバレッジを利用した取引で損をしてしまったら、借りたお金の返済で身銭を切らなければならないデメリットがあります。短期で大きく儲けるには大きなリスクを取らなければならず、初心者にはあまりおすすめできません。資金に余裕がある上級者向けの投資方法と言えるでしょう。

自分の目的に応じてぴったりな投資手段を

7つの投資方法について解説してきました。リスクとリターンは概ね比例するので、高いリスクを取って高い利回りを狙うのか、リスクを低く抑えることを優先して低利回りの運用をするのか、ご自身の考えに合った方法を選んでいただければと思います。

投資の世界に低リスク・高利回りといった夢のような商品はありません。

投資家の目的に応じて、ぴったりな商品は異なります。少額で試したい人と短期で大きな利益を出したい人とでは、投資するべき商品が異なるのです。

お悩み別のおすすめ投資商品を参考に、ご自身に合った投資方法のメドがついたら、次のステップはその投資方法について学びを深めることや投資仲間からの情報を集めることです。今年こそ投資にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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