米国株

米国ETFで人気のVOOとVTI、どっちに投資するか問題。

米国ETFを検討している女性

米国ETFで人気がある商品といえば、VOOとVTIです。

しかし、この2つの商品はよく似ており、どちらに投資をしたら良いのか頻繁に論争が起きています。

この記事では、VOOとVTIの特徴や、違いについて解説していきます。
米国ETFのどの商品に投資しようか迷っている方は、参考にしてください。

米国ETFとは?

ドル札
ETFは「上場投資信託」のことで、プロに投資を任せられる商品です。とはいっても、投資家から預かった資金で投資会社が株価指数を構成する銘柄などを買い付ける方法で運用されています。

株価指数とは、日本だと日経平均株価やTOPIX、アメリカだとS&P500やNYダウ平均株価などのことで、市場にある株式の値動きを平均化した指数です。これらの指数を構成する銘柄に投資することで、指数に投資したのと同じ効果が得られ、市場平均並みの運用成果が期待できます。つまり、米国ETFに投資することで、アメリカの株式市場の平均並みの利益が期待できるのです。

「平均並み」と聞くとあまり良いイメージを持たれないかもしれませんが、実はアメリカの市場平均は基本的には右肩上がりなので、「平均並み」でも十分に儲かります。バブル崩壊以降、冴えない日本の株式に呆れ、米国ETFに乗り換えたという人も大勢います。

ETFというロゴ積み木
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この記事で解説するVOO・VTIも、米国ETFの一種です。それでは、VOOとVTIの特徴や違いを見ていきましょう

VOO・VTIの特徴

VOOとVTIは、どちらもアメリカのバンガード社が運用している米国ETFです。どちらも優れた商品なので、どちらに投資するべきかは手練れのトレーダーの間でもよく議論になります

結論から言えば、両方とも良い商品なので、自分に合った方を選ぶのが良いです。片方が良くて片方が悪い、といったことはありません。

では、ご自身に合った方を選べるようになるために、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

VOOとは

VOOの正式名称は「バンガード・S&P500 ETF」です。VOOはティッカーシンボルで、略称のようなものです。

その名前のとおり、VOOは「S&P500種指数」という株価指数に連動するETFです。S&P500はアメリカの経済を代表する企業の株価を平均化した指数で、ニューヨーク市場の時価総額の約75%をカバーしている指標です。工業株を中心に、500種類の銘柄を平均化しているため、「500種」なのです。

約75%という数字からも分かるように、S&P500はアメリカの株式市場のほぼ全体を表す指標として捉えられています。アメリカの市場平均に投資したいと思うなら、VOOに投資すればOK、と言い換えられます

アメリカの経済が全体的に右肩上がりだったので、VOOの成績も基本的には右肩上がりで上昇しており、早くから投資を始めた人は大きな値上がりの恩恵を受けていることになります。チャイナショックやコロナショックのときは大きく値下がりしていますが、その後は回復し、最高値を更新してきています

VTIとは

VTIはティッカーシンボルで、正式名称は「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」です。VTIと異なるのが、約3600種の米国株式に投資を行っていることです。この中にはS&P500の構成銘柄も含まれ、VTIは中小企業を含めたより幅広い銘柄に投資をしているETFです

中小企業を含めても、アメリカの経済は基本的に右肩上がりだったので、VTIの成績も基本的には右肩上がりです。VOOもVTIも値上がりして利益が出ているので、どちらも優れた商品です。

VOO・VTIの違い

米国ETFの配当を確認
VOOもVTIも優れた商品なので、優劣をつけることはできません。ここからは違いに焦点を当てていきますが、かなり似通った商品であることをご理解いただけると思います。もしご自身が「こちらの方が良いのでは?」と思ったら、VOOでもVTIでもご自身の哲学に従って投資をされることをおすすめします。

投資先の会社

VOOは米国経済を代表する500銘柄、VTIは中小企業を含む約3600銘柄に投資しています。「中小企業を含むかどうか」が、これらのETFの違いの一つと言えます

つまり、大企業中心に投資をしたいならVOO、中小企業も含めて幅広く分散投資したいならVTI、と言えるでしょう。

ただし、一般的には分散投資をすると値動きが小さくなるのですが、VOOよりVTIの方が必ずしも値動きが小さい、とは言い切れません。なぜなら、大企業よりも中小企業の方が値動きが大きい傾向にあるからです。VOOは幅広く分散されていますが、中小企業の株式を多く含むため、VTIより値動きが小さくなるとは言い切れないのです。

このような特徴もあり、米国ETFの投資家が集まるとVOOとVTIはどちらが良いのか論争になることがしばしばあります…詳しい人が集まっても結論一つにまとまらないくらい、優劣つけがたいETFなのです

なお、2020年のコロナショックからの立ち直りを見ると、VOOの方が少し早く立ち直れています。中小企業の方が外出制限などの影響を大きく被っており、業績悪化が著しいことが原因として挙げられるでしょう。だからといってVOOの方が優れていると言えるわけではなく、コロナショックに限っては、VOOに軍配が上がったと見るべきです

分配金利回り

ETFを保有していると、四半期ごとに分配金がもらえます。この大小も比較していきましょう。

2020年10月時点の分配金利回りは、VOOが1.71%VTIが1.65%となっています。分配金は運用で得られた利益の分配なので、将来的にはこの数字より増減する可能性があります。

分配金利回りもほとんど同じくらいなのが悩ましいのですが、投資先がかなり重複しているので、当然と言えば当然です。若干VTIの方が低いのは、コロナショックで打撃を受けた中小企業が配当を出せなくなっていることが考えられます。

コスト・経費率

一般的に、ETFを比較するときはコストを比較します。運用会社に運用を任せる商品のため手数料などがかかるのですが、これが少ない商品に投資したいですよね。

しかし、VOOとVTIの経費率は0.03%と同水準です。同じ会社の商品だから当然とも言えますね。ちなみに、0.03%という経費率は業界でも最安水準なので、どちらもかなり良心的なETFだと言えます

日本の証券会社で購入する場合、売買手数料も気になります。VOOとVTIは、一部のネット証券会社では買い付け時の手数料のみ無料となっているケースも多いので、米国ETFの中でもかなり買いやすい方です。

VOO・VTIのどちらに投資するべき?

米国ETFについてプロからアドバイスをもらう夫婦
結局、VOOとVTIのどちらに投資するべきなのか、よく分からなかった方も多いと思います。どちらも米国株式に投資するETFで仕組みも似ており、両方とも利益が出ているのも同じなので、迷うのも当然です。

結論としては、客観的な優劣を決められるものではないので、自分が良いと思った方に投資すれば良い、となります。ひどくぼんやりした結論になってしまいますが、それくらい甲乙つけがたいものなのです。

VOOもVTIも全く同じに見えるし、どちらに投資したら良いのか全然決められない!という方は、両方に資金を半分ずつ投資するのも良いでしょう。筆者もそうしており、証券会社のマイページで利益が出ているのを見る度に、甲乙つけがたいな、と思っています。

2020年10月現在、VOOは1株320ドル程度(約3万3000円)、VTIは1株180ドル程度(約2万円)なので、どちらも買いやすい価格ではないでしょうか。迷っている方は、両方1株ずつから買い付けて行っても良いでしょう。

VOOとVTI両方買い付けるのもおすすめ

米国ETFのVOOとVTIについて見てきましたが、どちらも甲乙つけがたい商品だということをご理解いただけたでしょうか。

どちらの方が確実に良い、といった客観的な正解は無いので、投資家が自分の好みに合った商品を選ぶのが一番です

数万円で1株から購入することができるので、両方買い付けるのもおすすめです。両方とも優秀な商品なので、両方検討してみてください。

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