「有名企業の株に投資してみたいけど、お金が少なくて難しい」
「投資経験がなくても気軽にできる投資方法を探している」
最近では投資アプリや投資家向けの制度が充実していて、少額からでも資産運用を始められます。少ない資金で投資することでリスクを減らせて、将来のために資産形成できるのがメリット。
この記事ではこれから投資をしたい人に向けて、少額投資が初心者におすすめなのか?そのメリットや方法、制度を紹介します。
この記事の目次
少額投資とは
1,000円から1万円程度の少ない資金で資産運用する方法が少額投資です。マイナス金利が続いている現状では預金してもお金が増えず、少額から投資を始める人は増えています。
例えば、一般的に会社の株に投資するには100株単位で売買する必要があり、数十万円以上のお金が必要です。しかし1株単位で売買できる方法を活用することで、1万円程度の資金で投資できます。
証券会社によっては投資信託の積立投資や資産の自動運用にも対応していて、少額投資の手間は少ないこと。どのような魅力があるのか、少額投資のメリットとデメリットを見てみましょう。
少額投資をおすすめする理由
少額投資における一番のメリットはあまりお金がなくても投資を始められることです。少ないお金を投資することでリスクを減らせて、リターンを得るのに必要な知識や経験が身につきます。
また、毎月少しずつ積立投資することで複利を活かした資産運用を実現できるのもメリット。投資金額が増えていくことで得られる利益が増えやすくなり、資産運用の効率を高めることが可能です。
例えば毎月1,000円だけ年利3%の投資信託に積立投資して、10年間だけ運用するとします。すると最終的な積立金額は約14万円になり、2万円程度の利益を得られるもの。
ただし、実際には相場が下落してしまい、見込んでいた利益を得られない場合もあるため注意しましょう。
少額投資のデメリット
少額投資には運用する資金が少ないため、投資家が得られる利益も少なくなってしまうデメリットがあります。たとえ投資した株や投資信託が高騰しても、投資資金が少ないと得られる恩恵も少なくなるもの。
また、株に少額投資すると株主優待という特典を受け取れないデメリットもあります。本来得られるはずのリターンを貰えなければ、どうしても資産は増えにくくなるものです。
スムーズに資産を増やしていくには少額投資から始めて、経験と資金が増えたら投資額を増やすことがオススメ。投資資金が少ない間は利益も少なめであることを知っておきましょう。
初心者におすすめの少額投資
「どのようにして少額投資をできるのか知りたい」と思う人は多くいるはず。今まで資産運用していなかった初心者にオススメの投資先は次の3つです。
- 投資信託
- ロボアドバイザー
- ミニ株
それぞれの投資先について具体的に紹介します。
投資信託
金融機関が多数の投資家からお金を集めて、プロの専門家が運用する方法が投資信託です。銘柄によって専門家の投資対象は異なり、資金が少なくても分散投資を実現できるのが特徴。
専門家による運用で利益が発生すれば、投資信託の値上がりや分配金でリターンを得られます。ただ、投資家に代わって専門家がお金を運用するため、信託報酬や信託財産留保額などのコストがかかります。
例えば楽天証券であれば毎月100円から積立投資ができて、保有する投資信託の残高に応じて楽天ポイントを受け取れるのがメリット。ショッピングで貯めた楽天ポイントで投資信託に投資することも可能です。
ロボアドバイザー
AIが発達している今ではシステムに資産運用を任せて、少額投資を実現する方法もあります。ロボアドバイザーを活用することで知識がなくてもスムーズに投資を始められるのがメリット。
例えば7万人以上の利用者がいるTHEOなら、投資家は毎月1万円から積立投資できます。システムが利用者に最適化したポートフォリオを設計して、入金されたお金を自動で運用してくれるのです。
ただし、ロボアドバイザーを利用するには約1%の手数料が発生するため注意しましょう。運用する金額が大きくなれば手数料率が下がり、少ないコストで資産を運用できるようになります。
ミニ株
ミニ株(単元未満株)は証券会社によって提供される少額投資用の株です。1株または10株から株式投資をできるため、一般的な投資よりも少ない投資資金で取引できます。
例えばSBI証券であれば単元未満株(S株)により、1株から株を売買できるのが特徴。単元株と同じく単元未満株には株主権があり、保有数に応じて配当金を受け取ることができます。
また、何度もミニ株に投資して保有数を増やしていくことで、集めたミニ株を単元株に変換することも可能です。保有する株数が増えれば株主優待を貰える場合があります。
少額投資で役立つ制度
将来のために少額投資を始めるのであれば、投資家にとってお得な制度を活用することが重要です。NISAやiDeCoといった非課税制度を利用することで、より多くの利益を残すことができます。
NISA
株や投資信託に少額投資する投資家向けの非課税制度としてNISAがあります。毎年120万円までの非課税投資枠があり、投資で得られた分配金や売却益が非課税になるのが特徴。
証券会社でNISA口座は開設することができ、投資可能期間は2023年です。「投資にかかる税金をできるだけ減らしたい」と思ったときは、NISAの活用を検討しましょう。
iDeCo
老後の資産を用意するための私的年金制度としてiDeCoがあります。証券会社に申し込むことでiDeCoを始めることができて、預けた掛金を投資信託などで運用できるのが特徴。
掛金の運用によって得られた利益は非課税となり、年金を受け取る際は税制上で優遇されます。「老後の生活が不安だから資産運用したい」と思ったときは、iDeCoを利用することがオススメです。
非課税制度を活用してコツコツ資産運用しよう
投資経験や資金があまりない初心者におすすめの投資方法が少額投資です。毎月1,000円から1万円のお金で投資していくことで、将来に必要な資産を備えることができます。
iDeCoやNISAといった非課税制度を活用することで、得られた利益の税金を減らすことが可能です。自分にあった投資方法や制度を選んで、さっそく資産運用を始めましょう。