今から考えたい老後のお金問題【世帯ごとの理想の貯蓄率は?】

ニュースで話題になった老後資金2,000万円問題。この報道を聞いたときに、コツコツと貯蓄を始めようと思った方もいるのではないでしょうか?

理想的な収支や目標とすべき貯蓄率は、家族構成やライフスタイルによって異なります

どれぐらいの貯蓄をすべきなのかを明確にすることも大切です。理想の貯蓄額が分からないまま貯蓄を始めてしまうと、自己投資などにお金を回せずに、人生を楽しむことはできません。

この記事では、理想の貯蓄率と将来を見据えて世代別にやっておくべきことをご紹介します。ぜひ、貯蓄も趣味も両方楽しみたいという方は、この記事を参考にしてみてください。

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老後のお金の準備!理想の貯蓄率

真剣に家計簿をつける男性
理想的な収支や目標とすべき貯蓄率は、家族構成やライフスタイによって異なるもの。自分にとって適切な家計バランスを把握することが始めましょう。

シングル・一人暮らしの場合

基本生活費や家賃の割合が高く、お金を貯めにくいですが、まずは1年分の生活費を目標に手取り収入の15%以上の貯蓄率をキープしましょう。家賃などの住居費は30%にとどめることも大切です。目標を達成したら、自分への投資額をアップしてみましょう。

一人暮らしだと病気などの不安から民間の保険に高額で加入しがちですが、シングルには必要ありません。保険分を貯蓄に回してください。生活費1年分を貯めると心に余裕が生まれます。

1人暮らしをする場合は、住居費は手取り収入の30%以内に収めましょう。基本生活費や住居費は固定費になるため、これらを安く抑えられると貯蓄率も大幅にアップすることができますよ♪

シングル・実家暮らしの場合

実家暮らしは、一人暮らしに比べて基本生活費や家賃が低く抑えられる分、経済的に余裕があります。その分、親と友人と一緒に出掛けて、ムダ使いする誘惑も。恵まれた環境を生かして、家計割合をきちんと見直し、目標貯蓄率37%を厳守しましょう。また、将来活かせるキャリアにつながる自己投資にも励んでみてください。

親元暮らしが長くなると、将来、親の介護や実家の修繕費用を担う可能性も出てきます。ライフスタイルが変わっても対応できるように、基本生活費分は親元に入れるようにしましょう。

最近は実家でご両親と一緒に暮らす人も多いですね。実家暮らしは、お金の貯めどきになるので、37%は貯蓄に回しましょう。また、将来を見据えてスキルアップを考えてみてください。

夫婦二人暮らしの場合

経済的に余裕があり、貯蓄もしやすいはずですが、実はお互いに貯蓄ができていない夫婦も多いです。早い段階で手取り収入や毎月の貯蓄額を情報開示して、世帯手取り収入の22%以上の貯蓄率キープを。どちらか片方だけの収入で暮らす家計にできれば、さまざまなリスクに対応できます。

夫婦二人家計こそ、家計割合を守ることが大切です。小遣い制にして、2人で合計家計の10%に。最もムダ使いの多い服飾・交際・レジャー費は5%にキープしたいところです

夫婦2人で暮らして共働きは、お金の貯めどきになります。どちらかの収入だけで暮らす家計にしておけば、さまざまなリスクに備えることができますよ♪

共働き・子どもありの場合

子どもの就学前は貯蓄率17%以上をキープして、子供1人につき400万円程度の教育費の準備を。同時に、夫婦の老後資金づくりも頭に入れましょう。教育費を聖域化し過ぎて、貯まらない体質にならないよう、家計割合を守りましょう

中学受験をするのかなど、子どもの成長に合わせて、お金の計画を夫婦で話し合うこと。大学入学までの教育費は家計の範囲内で。教育費優先で貯蓄率を落とすのはやめましょう。

子供が産まれたら、保険の加入をしておきましょう。養育費などは逆算して積み立て貯蓄をしておくと、必ずコツコツと貯めていくことができますよ♪

理想の貯蓄率を目指すためのライフプランニング

一歩ずつ階段を上がる女性

70歳まで現役が当たり前になりつつあります。人生を4つのステージに分けて考え、その時期ごとに適切なお金の使い方や貯め方、スキルの積み上げを意識することが重要になります。

ステージ 世代 TODOリスト
第1次ステージ 20代
  • ビジネススキルの取得
  • 天引き貯蓄スタート
  • 社会保険や税金のほか、資産運用の知識の取得
第2次ステージ 30代
  • ビジネススキルの向上
  • 家計管理を徹底し、赤字にしない
  • お金が貯まる仕組みづくり
  • 転職や結婚
40代
  • キャリアアップにつながる勉強のスタート
  • 副業などで出来ることを試してみる
  • 貯蓄と投資でバランス良く資産づくり
  • 老後資金の準備スタート
第3ステージ 50代
  • 定年後生活のプラン作り
  • 老後に備えた支出の見直し
  • 公的年金がいくらもらえるかをシッカリ知る
60代
  • 少しずつ老後生活にシフトする
  • 老後の生きがいを見つける
  • 資産運用を保守的に見直し

第1ステージ:親からの独立

第1ステージは、親から独立するまでの期間です。多くの人にとって、社会人としてのスタートの時期です。いかに収入を得るか、仕事の選択を行う大事な時期でもあります。

就職直後から積み立て定期や財形貯蓄など、給与天引きで強制的に貯まる仕組みを作りしましょう。なるべく早い段階から社会保険・税金などの基礎知識を勉強し、知識を深めていくことも大切です。

第2ステージ:積極的に働く

第2ステージは、人生のうちで体力や知力が最も活動的な50歳までの期間のことをいいます。職場では中心的な役割を果たすようになっていく時期です。

スキルアップのためにお金と時間を使うことも大切になってきます。副業も含め仕事の幅が広がれば、より長く働き続けることができるでしょう。それと同時に、家計管理をしっかりと学び、自分のものにしていく時期でもあります。

30代では、お金が貯まる仕組みをきちんと作り上げます。40代以降は、老後も視野に入れつつ、コツコツと積み立て投資などを本格的にスタートさせましょう。

第3ステージ:スキルを発揮する

これまで培ってきたスキルなどが最も発揮できるいわば黄金の期間。お金に関しては、自分やパートナーの老後準備を進める必要があるので、家計収支を見直して貯蓄を加速させていきます。老後に公的年金がいくらもらえるのかをきちんと把握したうえで、リタイアプランを検討しましょう。

第1ステージ後半は、第2のステージのスタートと言える時期を迎えます。老後不安を解消するためにも、できる限り働き続けて収入は確保したいところです。

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老後のお金の不安は解決することができます

マネープランについて解説する女性
本当に老後のお金には、2,000万円程度の貯蓄が必要となります。老後、ずっと健康でいられる保障はありません。どんなに健康を意識していても、年齢を重ねるにつれて、病気になるリスクは高くなってしまいます。そのため、医療費や介護費を含めた、老後の備えが必要になってきます。

これらの金額を合算すると、老後には、2,000万円程度の貯蓄が必要になるのです。

しかし、焦る必要はありません。現在の収入と支出を見直して、お金の流れを知ることで、どのようにお金を蓄えていけば良いのかが明確になります。もし、収入面に不安を感じている方も、投資などの金融商品を活用すれば、老後2,000万円程度の貯蓄も無理な数字ではありません。

見える化することが、老後のお金に対する不安を解消する近道ですが、1人では「どのように計算するのか分からないという方もいるでしょう。そのような悩みを抱えた場合は、マネーセミナーに参加してお金のプロから資産運用を学びましょう。無料で個別相談ができるセミナーもあり、講師が家計の見直しに的確なアドバイスをしてくれます。

老後のお金は、早いうちから準備と対策をするに越したことはありません。

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