20代からお金を増やしたい方は「ETF」か「投資信託」を始めよう

若いうちから投資を始めた方がいいと聞いても、とても難しそうです。未経験でも投資で利益を出すことはできるのでしょうか?

「投資」と聞くと

✅ 怖い
✅ 怪しい
✅ 難しい

というネガティブなイメージを持つ人も多いです。確かに「貯金」で大きな損をした人は聞いたことはありませんが、投資で大きな損をした人の話はよく聞きます。

大切なのは、最低限の知識を身につけて、投資を始めることです。日本では、必要な知識を身につけないまま、一攫千金を狙って過大なリスクをとる短期志向の投資家が多い実情があります。

しかし、投資では複利の効果が期待できるため、最初は徐々にしか増えなくても、長期で積み立てていけば、大きくお金を増やすこともできるのです

ここでは、これから投資を始めたいとお考えの20代の方へ、押さえておきたい投資に関する知識をご紹介します。

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20代がお金を増やす目的で選べる投資の種類

まずは、投資商品の種類を把握してみましょう。

個別の商品 株式
  • 普通株
  • 優先株
  • 値下がりのリスクは、他の商品よりも大きいが、長期的な平均リターンは最も高い
債権
  • 債権を発行している組織が破綻しない限り、基本的に元本は返ってくる。ただ、リターンは株式より低い
不動産
  • 住宅
  • オフィス
  • 商業施設
  • REIT
  • 市場がそれほど大きくなく、値段上下が激しい。
  • 売りたいときに売れないリスクがある
商品
  • 原油
  • 鉱物
  • 穀物
  • 市場がそれほど大きくなく、値段の上下が激しい。
  • 値動きのタイミングを上手く取れば、リタ-ンは大きい。
組み合わせ 投資信託
  • 株式型
  • 債券型
  • 不動産型
  • 商品型
  • バランス型
  • 小さな金額から投資ができて積立も可能
  • 手数料がETFと比較すると高い
ETF
  • 株式型
  • 債券型
  • 不動産型
  • 商品型
  • 投資信託と同様の性質を持っており、手数料も格段に安い
  • 国内では商品数が少ない

20代がお金を増やすなら「ETF」と「投資信託」

投資を始めたい20代女性

投資商品は分類することができますが、20代で投資初心者の方は、ETFと投信信託から始めてみましょう。その理由についてご説明します。

投資信託・ETFは詰め合わせ商品

ETFと投資信託は、さまざまな会社の株式を詰め合わせたセット商品です。投資信託やETFを購入するだけで、幅広く分散投資ができ、個別銘柄を選ぶ手間がありません。そのため、「どの銘柄を選べば良いか分からない…」という方も安心して投資商品を購入することができます

少額投資から始められる

株式や債券の詰め合わせ商品と聞くと高額なイメージを持つ方もいるかもしれませんが、そのような心配は必要ありません。

ETFなら約1万円から、投資信託なら1,000円から投資することができます。個人で、個別商品を何百種類も買い集めるには、最低でも数億円必要になりますが、世界中の個人投資家が何万人と分担して買うことで、少額で購入できるようになっています。

インターネットの普及や経済のグローバル化によって、個人投資家の数が増えることで、将来は幅広い商品に、1,000円程度の少額から分散して投資ができるようになっていくでしょう。

リスク分散におすすめ

ETFや投資信託は、選択の手間とは無縁で1つの商品を購入すれば、自動的に何千・何万という会社や国の株式・債券に分散投資が行えます。そのため、20代で投資の経験がない方は、これらの投資商品から購入をしてみましょう。

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お金を増やす目的で投資商品を購入する場合の選び方

投資を始めたいと考えている20代カップル
投資商品は「リターン」「リスク」「流動性」の3つの評価軸で選ぶことが大切です。

リターン

投資商品のリターンは、年率〇〇%という形で表されます。そして、そのリターンと切っても切り離せないのがリスクです。投資では、リスクをリターンのバラツキで評価します。

  • 商品A:平均リターン5%、良かった年10%、悪かった年-5%
  • 商品B:平均リターン5%、良かった年30%、悪かった年-20%

上記の例では、商品Aも商品Bも平均リターンは5%ですが、商品Bの方がバラツキが大きいことが分かります。バタツキが大きいことは、投資を続ける上で障害となり、投資家への負担が大きいです

リスク

リスクは、金融商品のリターンのバタツキのことをいいます。リターンが最も良かった年と悪かった年のパーセンテージを比較して、標準偏差の数字を計算します。この標準偏差のバラツキが大きいほど、リスクが大きい投資商品ということになるため、投資初心者の方は購入するのを控えましょう

流動性

流動性とは、売買できるかという指標です。流動性が低い金融商品の代表は不動産です。バブルのときに都心の不動産は超高速で取引されましたが、バブルが崩壊すると、ピークの半減でも売れ残ってしまう不動産が続出しました。

その一方、株式は市場が開いていれば、いつでも手持ちの株式を売ることができるため、流動性が高い商品です。

リターン リスク 流動性
株式 ×
債券
不動産 ×
商品 ×
ETF
投資信託

20代がお金を増やす目的で投資をする際のポイント

投資信託の資料

投資を始める際は、きちんとした計画が必要です。ここでは、投資をする際のポイントをご紹介します。

目標利回りを決定する

目標を決めずに投資を始めるのは、目標のラップタイムを決めずにマラソンを始めるのと同じです。マラソンを始める前に、自分の実力であれば、どれぐらいのペースで走って、何時間で走り切るか目標を立てなければいけません。これと同じで、投資もきちんとした計画が必要です。

投資初心者はリターン3%を目指す

目標の立て方ですが、年間何%のリターンを目指すかを意識するようにしましょう。
投資初心者の方であれば3%をおすすめします。

投資の方法を把握することが大切

投資の世界は短期間では浮き沈みが激しいですが、長期で運用すれば利回りは安定してきます。10年以上の期間で、自分はどれぐらいの利回りを目指すのかイメージすることも大切ですが、投資に関する知識を身に着けることも非常に大切です。

20代がお金を増やす目的で投資する際の注意点

投資の魅力的な面ばかりを説明してきましたが、正しいやり方をしなければ損をすることもあります。ここでは、投資初心者がやりがちな行動をご紹介します。

個別銘柄に一括で投資をする

日本の個人投資家がやりがちな行動が、短期のリターンを狙って、個別銘柄に一括で投資をするやり方です。個別銘柄に投資すること自体は悪いことではありませんが、大きく損をしてしまう可能性が高いです。ETFや投資信託の商品を購入すれば、資産が半減するようなリスクはないですが、個別銘柄では倒産などによって無価値になる可能性もあります

大企業の株も大暴落する

大企業の株を個別銘柄で購入すれば安心と思う方もいますが、それは大きな間違いです。例えば、東京電力は、東日本大震災によって、2,000円以上の株価が500円以下と2週間で4分の1以下になりました。震災やコロナウイルスなどの不測の事態で大企業の株が大暴落することがあるので、そのようなことを踏まえて分散投資をしておきましょう。

頻繁に取引をして手数料で損をする

投資初心者の方は、株の値動きが気になってしまい、頻繁に取引してしまいがちです。取引する際は、手数料がかかります。頻繁に取引をしてしまって、手数料で損をしてしまうことも多いです。そのため、気になるのは分かりますが、頻繁に取引するのは控えましょう。

投資信託で利益が出た場合は、利益に対して課税されますが、NISA口座であれば非課税になります。そのため、NISA口座を開設しておきましょう。

20代でお金を貯めたい方は、投資を始めてみよう

マネーセミナー
20代は、手取り収入から生活費を差し引くと、大した貯蓄ができないと悩んでいる方もいるでしょう。このような悩みは、少額投資のETFや投信信託を活用すれば解消できます。

株と聞くと難しそうなイメージがありますが、ETFや投資信託はパック商品です。そのため、商品を定期的に購入していけば、複利効果でお金を増やすことができます

20代の方は、これを機会に投資を始めてみてください。
もし「投資に興味があるけれど、1人で始められない…」と悩みを抱えている方はマネーセミナーに参加してみてください。お金の運用方法を1から学ぶことができますよ。

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