【老後のお金を増やす方法】積み立て投資のメリット・デメリットとは

老後のためのお金は、とても大事なので、慎重に増やしていきたいもの。その一方で、超低金利時代の今、預貯金だけでは、お金はなかなか増えなくて悩んでいる方は大勢います

そこで考えたいのが「投資」という選択肢です。

しかし、投資と聞くと
難しそうで始めるのが面倒くさい
損をしてしまうかもしれないから、挑戦できない

と感じる人もいるでしょう。このような投資リスクを下げるのに、最適なのが積み立て投資という方法です。

この記事では、積み立て投資のメリットとデメリットについて解説します。

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積み立て投資で老後のお金を貯める

がま口をもつ女性

老後のお金を貯めるために、考えたい「積み立て投資」。積み立て投資とは、どのようなものなのでしょうか。
ここでは、積み立て投資について分かりやすく解説します。

積み立て投資とは

積み立て投資とは、毎月同じ投資商品を同じ金額で購入し続ける方法です。この方法の利点は、株や債券など投資商品の価格が下がった時には、多くの量を購入でき、反対に価格が上がった時には買える量が減ることです。

結果的に平均の買い付け価格を下げることができ、長く続けるほど相場の変動によって損をするリスクを抑えられる投資方法です。

積み立て投資には「投資信託」がおすすめ

積み立て投資でおすすめなのが、投資信託という金融商品です。投資信託は、投資家から集めたお金を集めて、運用会社が運用してくれるもの。

例えば、トヨタ自動車の株に集中投資する方法だと、その会社の業績などで損をするリスクも大きくなります。しかし、投資信託なら1つの商品で株や債券など複数の資産に分散投資ができるので、リスクが軽減できるのです。

また、「資産の種類」だけではなく「地域」も分散させれば、より安心感が増します。世界中に幅広く投資できる金融商品を選べば、投資対象をより分散させることができます。

投資信託を選ぶ際の注意点

投資信託を選ぶ際には、注意点もあります。それは「手数料」です。投資信託は、購入時や保有期間中・解約時に手数料がかかり、商品によっても異なります。積み立てでは、このコストの差が最終的な利益に大きな影響を及ぼします。近頃は、購入時手数料は、無料の投資信託が増えたので、保有期間のコスト(信託報酬)の低さをチェックしてください

積み立て投資のメリット

パソコンを確認する男性

老後までの長い期間、お金をコツコツと増やしていくには、投資信託で積み立てという選択肢があります。なぜ、積み立て投資がおすすめなのかを確認しておきましょう。

投資対象を分散することでリスクを抑えられる

株など1銘柄だけに投資をして、その会社が潰れたら大変です。投資信託なら、株や債券など複数の資産に投資できるので、そのような心配が必要ありません。世界中に幅広く投資先を分散すれば、資産全体の価格の変動を抑えられ、リスクを軽減できます。

長期間続けるほど元本割れがなくなる

資産や地域を分散した投資を長期間続けることで、結果的に元本割れの恐れが小さくなる傾向に。短期間で積み立てをやめてしまうと、その効果は弱まるため、値動きに一喜一憂せずに、長期間にわたり続けることが大切です。

定額の積み立てなら、安い時には多く購入できる

一定期間ごとに、定額で商品を購入する定額積み立てなら、価格が高い時は少なく、安い時に多く買うことができます。結果的に平均の買い付け価格を下げることができるのです。この方法をドルコスト平均法といいます。

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積み立て投資のデメリット

ポートフォリオ

積み立て投資のメリットを説明しましたが、デメリットはないのでしょうか?ここでは、積み立て投資のデメリットについて解説します。

短期間で利益を上げることは難しい

積み立て投資は、少しずつ積み立てるため、投資額が大きくなるまでに時間がかかります。また、運用損益は投資額に比例されるため、投資を始めたばかりの頃は、運用が上手くいっても利益は小さくなってしまいます。しかし、複利効果を期待して長期的に投資を行えば、リスクも少なくなります。

投資を行った結果、利益が得られることもあるでしょう。その利益で投資すれば、また利益が生まれていきます。このような仕組みを複利効果というのです。そのため、投資は長期間行うほど大きな効果が期待できます。

手数料が発生する

積み立て投資は、投資のプロフェッショナルに運用を委託するため「販売手数料」「運用手数料」「解約手数料」がかかります。

販売手数料

金融商品を購入する際は、手数料が発生します。積み立て投資は、自動的に交流する仕組みのため、指定された日に手数料が差し引かれることになります。金融機関によって、販売手数料は異なるため、無料の金融機関を選ぶようにしましょう。そうすることで、お得に投資が行えます。

運用手数料

運用手数料とは、プロフェッショナルに投資信託を委託する手数料のことをいいます。年率約0.05%~3%程度が一般的な相場となっています。

解約手数料

解約手数料は、運用期間の満期にならないうちに支払う手数料です。この解約手数料のことを信託財産留保額といいます。例えば、定められた運用期間が10年の場合、この期間に満たない内に解約すると信託財産留歩額がかかります。

売却益や分配金に課税がある

積み立て投資で売却益や分配金を得た場合は、その金額に対して20.315%(所得税15%・復興特別所得税0.315%・住民税5%)が課税されます。つまり、20万円の利益が出ても、4万630円の税金が引かれるということです

つみたてNISAであれば、非課税投資枠の年間上限40万円(20年間で800万円)が設定されているため、売却益や分配金の課税の心配をしなくて済みます。そのため、少しでも節税したい方は、つみたてNISAの口座開設を検討してみてください♪

元本割れする可能性がある

積み立て投資は、預金のように元本が保証されているものではありません。場合によっては、元本割れする可能性もあります。そのため、もし、元本割れしたくない場合は、定期預金や個人向け国債など投資信託のリスクの低い金融商品を選ぶようにしましょう。

老後に備えて、投資でお金を準備したいと思った方は、非課税のiDeCoやNISAを検討してみてください。より、お得に投資が行えます。

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老後のお金の不安は「積み立て投資」で解決

希望に溢れた表情の若者たち
老後のお金は、ホントに2,000万円程度の貯蓄が必要となります。老後、ずっと健康でいられる保障はありません。どんなに健康を意識していても、年齢を重ねるにつれて、病気になるリスクは高くなってしまいます。そのため、医療費や介護費を含めた、老後の備えが必要になってきます。これらの金額を合算すると、老後には、2,000万円程度の貯蓄が必要になるのです

しかし、焦る必要はありません。現在の収入と支出を見直して、お金の流れを知ることで、どのようにお金を蓄えていけば良いのかが明確になります。

もし、収入面に不安を感じている方も、積み立て投資などを活用すれば、着実にお金を増やしていくことができます。そのため、預貯金の金利が低すぎて悩んでいる方は、積み立て投資をチェックしてみてください。

現在のお金を見える化することが、老後のお金に対する不安を解消する近道ですが、1人では「どのように計算するのか分からない」という方もいるでしょう。

そのような悩みを抱えた場合は、マネーセミナーに参加してみましょう。お金の専門家である講師が、どのようにお金を貯めていけば良いのかを教えてくれますよ。

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