積立NISAじぶん年金の作り方[一般NISAやiDeCoとの違いは?]

老後の資金に2,000万円が必要となることが金融庁の報告書に記載され、大きな話題となりました。

公的年金を頼りにできない現在の日本では、じぶん自身で年金づくりを行っていく必要があります。

そこで、おすすめなのが、積立NISAです。ここでは、積立NISAでじぶん年金を作ることをご紹介します

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積立NISAの5つの特徴

お金が育っていくことを連想させる画像

じぶん年金づくりにおすすめの積立NISA。ここでは、積立NISAの特徴をご紹介します。

1.少額投資から手軽に行える

1つ目の特徴が、少額からでも投資が始められること。年間投資上限額は40万円で、ネット証券をはじめ金融機関によっては、100円からの積立が可能です。そのため、気軽に投資が始められます。

2.節税効果が高い

投資対象となる投資信託を購入した後は、ある程度ほったらかしでもOK。非課税期間は20年間で、利息にさらに利息が付く複利効果が狙えて、大きな運用益を狙えます。

3.低コストの商品ラインナップ

選べる金融商品は、金融庁の一定条件をクリアした投資信託のみです。そのため、長期間の運用に向いていて、信託報酬が一定以下の商品のみがラインナップされているため、投資初心者でも商品が選びやすいです。

4.積立方法が選べる

金融機関によって異なりますが、積立方法は「毎日」「毎週」「ボーナス月だけ増額」から選べます。毎月定額で積み立てるのが基本ですが、金融機関によってはボーナス月だけ増額するなどの変更も可能。しかし、年1回だけの積み立てはできないので注意しましょう。

5.いつでも売却できる

積立NISAは、お金が必要になったら売却し、現金化することができます。売却時には手数料もかかりません。そのため、好きな時にいつでも引き出せます。iDeCoも同じように節税効果がある金融商品ですが、60歳にならないと引き出すことはできません。

そのため、いざという時にお金を引き出したい方は、積立NISAがおすすめです。

積立NISAの口座の開設方法

パソコンを覗く若い男性

積立NISAを始めるには、金融機関で口座開設する必要があります。

STEP1:金融機関から書類を取り寄せる

積立NISAの口座は1人1つしか開設できません。口座を開設したい金融機関から申込書を取り寄せます。「初めての取引なのか」「既に総合口座を保有しているのか」で申込書類が変わるので、きちんと申告を行いましょう。

STEP2:NISA申込時に必要な書類を用意する

NISAに必要な書類は次の通ります。

  1. 口座開設書類(郵送の場合のみ必要)
  2. 本人確認書類(運転免許証・パスポート・個人番号カード・住民票の写し)
  3. マイナンバーカード

STEP3:書類に必要事項を記入して返送する

必要書類と本人確認書類の写し等を郵便にて返送します。金融機関によっては、本人確認書類を撮影してWebにアップロードすることで、すべての手続きをweb上で済ませることが可能なところもあります

STEP4:税務署で審査・承認される

金融機関は受け取った書類を参考にして税務署に申請手続きを行います。税務署の審査には、1週間~2週間程度かかるので、申し込みが遅れると、その分取引のチャンスを失うことになるので注意しましょう。

STEP5:積立NISA口座開設完了

金融機関から口座開設手続き完了のお知らせが届いたら、サイトにログインします。パスワードを設定して取引を開始しましょう。

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積立NISAでおすすめのバランス型投資信託

笑顔で対応する銀行の窓口職員
積立NISAも運用が長期間に渡るため、値動きが緩やかで持ち続けられる投資信託を選びましょう。投資初心者なら、バランス型投資が最適です。バランス型投信は、株式・債権と1つの資産ではなく、株式や債券・REITなど複数の資産で運用し、さまざまな資産に分散投資できることがメリットです。

また、バランス型投信は、自動的にリバランスが行ってくれることもメリットとして挙げられます。運用のメンテナンスもお任せで行ってくれるので便利です。ここでは、代表的な金融機関のおすすめのバランス型投信をご紹介します。

楽天証券

日本を含む全世界の株式および投資適格債券に70:30の配分で分散投資を行うことで、リスク分散投資を図りながら長期的な収益を目指す。ファンド・オブ・ファンズ方式で運用。

商品 楽天・インデックス・バランス・ファンド リターン 1年:4.36%
3年:-
信託報酬 0.23% リスク 年率:10.14%

SBI証券

国内・先進国・新興国の株式と債券、国内・先進国のREITの8つの資産に均等に投資。各資産クラスの代表的な指数に連動する投資成果を目指す。

商品 たわらノーロードバランス リターン 1年:5.01%
3年:-
信託報酬 0.15% リスク 年率:7.65%

マネックス証券

各マザーファンドへの投資を通じ、複数の資産に分散投資。基本投資割合は、国内・先進国の債権の各25%、国内・先進国・新興国の株式、国内・先進国のREITに各10%。

商品 ニッセイ・インデックス・パッケージ リターン 1年:3.70.%
3年:-
信託報酬 0.36% リスク 年率:5.90%

りそな銀行

国内・先進国・新興国の株式と債券、国内・先進国のREITを主要投資対象として、基本的に資産配分で組み合わせた合成ベンチマークに連動する投資成果を目指す。

商品 つみたてバランスファンド リターン 1年:2.14%
3年:-
信託報酬 0.24% リスク 年率:9.12%

積立NISAと一般NISAの違い

商品の違いに疑問を持つ女性
NISAには、積立NISAの他にも一般NISAがあります。ここでは、2つのNISAの違いを比較検証します。

積立NISA 一般NISA
投資可能期間 2018~2037年
(2042年まで延長予定)
2014~2023年
(2024年から新NISAに移行予定)
非課税期間 20年 5年
非課税投資枠 年間上限40万円
(20年間で合計800万円)
年間上限120万円
(5年間で合計600万円)
投資できる商品 条件を満たした投資信託・ETF 株式・投資信託・ETF・REIT
投資方法 積立投資 一括購入・積立投資
資産の引き出し いつでもOK いつでもOK
非課税枠の翌年の繰り越し できない できない
メリット ・運用益が非課税
・条件をクリアした商品
・運用益が非課税
・日本株に投資でき、大きなリターンも可能
・延長すれば非課税期間を10年延ばせる
デメリット ・投信信託やETFしか購入できない
・保有資産の残高を切り替えられないので非課税枠の再利用もスイッチングもできない
・保有資産の残高を切り替えられないので、非課税枠の採用もスイッチングもできない

積立NISAとiDeCoの違い

iDeCoと積立NISA、じぶん年金づくりのために、どのように使い分ければいいのでしょうか?ここでは2の制度の違いをご紹介します。

iDeCo 積立NISA
目的・活用歴 60歳以降
リタイア後の老後に使う資金を使う
制限なし
税金のメリット 積立時・運用時・受取時に税金優遇がある 運用時に得た利益・分配金が非課税になる
利用できる年齢 原則20歳以上60歳未満 20歳以上
利用できる期間 60歳まで 最長20年間
いくらから積み立てることができる? 毎月5,000円~ 1回100円
年間いくらまで投資できる? 14万4,000円~81万6,000円 40万円まで
どんな商品を選べる? 元本確保型:定期預貯金・保険
元本変動型:投資信託
投資信託(ETF含む)
いつから出金できる? 60歳以降 制限なし
途中解約できる? 原則60歳までできない できる
配分変更できる? できる できない

じぶん年金づくりには、iDeCoという方法もあります。iDeCoについて詳しく知りたい方は、下記を参考にしてみてください。

老後のお金の不安は「積み立て投資」で解決

笑顔でこちらを向く若い男女グループ
ホントに老後のお金には、2,000万円程度の貯蓄が必要となります。老後、ずっと健康でいられる保障はありません。どんなに健康を意識していても、年齢を重ねるにつれて、病気になるリスクは高くなってしまいます。そのため、医療費や介護費を含めた、老後の備えが必要になってきます。これらの金額を合算すると、老後には、2,000万円程度の貯蓄が必要になるのです。

しかし、焦る必要はありません。現在の収入と支出を見直して、お金の流れを知ることで、どのようにお金を蓄えていけば良いのかが明確になります。

もし、収入面に不安を感じている方でも、積み立て投資などを活用すれば、着実にお金を増やしていくことができます。そのため、預貯金の金利が低すぎて悩んでいる方は、積み立て投資をチェックしてみてください。

現在のお金を見える化することが、老後のお金に対する不安を解消する近道ですが、

1人ではどのように計算するのか分からない
1人では具体的にイメージがつかない

という方もいるでしょう。そのような悩みを抱えた場合は、ぜひ、マネーセミナーに出かけてみてください。お金のプロである講師が、どのようにお金を貯めていけば良いのかを教えてくれますよ。

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