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ドルコスト平均法は万能?メリットとデメリットを解説

資産運用には様々な手法があります。ドルコスト平均法は、数ある投資手法の中でも、非常に効果が高い投資手法であるといわれています。

ドルコスト平均法については様々な記事がありますが、多くの記事は、ドルコスト平均法のメリットについてのみ書かれている記事です。

ドルコスト平均法は、確かにメリットの多い取引手法ではありますが、デメリットもあります。そこで今回は、ドルコスト平均法とは何かというところから、ドルコスト平均法のメリットだけでなくデメリットについてもしっかり説明します。

この記事を読んで頂ければ、ドルコスト平均法についてしっかり理解することができるので是非最後まで読んでみてください。

ドルコスト平均法とは

冒頭からドルコスト平均法という言葉を連発しましたがそもそもドルコスト平均法とは何かについてこの章では説明します。

ドルコスト平均法とは、一定金額で定期的に投資信託や株式などの金融商品を購入していく投資手法のことをいいます。一定金額で定期的に金融商品を購入することによって、投資信託などの金融商品の価格が高い時は少ししか買えず、価格が低い時はたくさん買うことができます。

具体的に説明をすると、例えば1月から毎月10,000円で株式を購入するとします。1月の株価は、5,000円、2月の株価は1,000円、3月の株価は、2,500円だったとします。

1月に買える株数は2株(10,000円÷5,000円)、2月に買える株数は10株(10,000円÷1,000円)、3月に買える株数は、4株(10,000円÷2,500円)の合計16株になります。この場合、3月の株価である2,500円で売却した場合40,000円を手にすることができます。(2,500円×16株)

1月から毎月10,000円で株式を購入する時の例

1月の株価⇒5,000円 10,000円÷5,000円=2株買える
2月の株価⇒1,000円 10,000円÷1,000円=10株買える
3月の株価⇒2,500円 10,000円÷2,500円=4株買える

3月の時点で、これまで購入した16株を¥2,500で売却すると
2,500円×16株=40,000円(投資額30,000円にプラス10,000円)

では、もし1月の時点で30,000円(3か月分の投資資金)で株を買ったとしましょう。購入できる株数は、6株です。(30,000円÷5,000円)これを3月に売却した場合、手元に入るお金は、15,000円です。(2,500円×6株)

1月に一括30,000円で株式を購入する時の例

1月の株価⇒5,000円 30,000円÷5,000円=6株買える
3月の時点で、これまで購入した6株を¥2,500で売却すると
@2,500円×6=15,000円(投資額30,000円−15,000円=▲15,000円の損)

このように一括で購入するよりも、株価が高い時も安い時も同じ金額分だけ購入することによって、利益を得やすくなるというのがドルコスト平均法なのです。

ではこのドルコスト平均法ですが、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか?

ドルコスト平均法4つのメリット


ドルコスト平均法のメリットは主に4つあります。それぞれのメリットについて詳しく説明します。

平均取得単価が安定する

ドルコスト平均法を利用することによって平均取得単価が安定します。先程の例の所でも説明しましたが、ドルコスト平均法は一定金額で定期的に株式などの金融商品を購入する投資手法です。

株式などの金融商品の価格が高い時も低い時も購入することになるので、平均取得単価が安定します。ちなみに平均取得単価とは、購入した金融商品を平均していくらで買ったかを示すものになります。

平均取得単価を抑えることができるの利益が出しやすいことはドルコスト平均法の最大のメリットといえるでしょう。

高値掴みの心配がない

ドルコスト平均法は、一定金額で定期的に同じ金融商品を購入する投資手法なので、高値掴みする心配がないです。

高値掴みとは、株式などが価格が最高値に近い所で買ってしまうことをいいます。高値掴みをしてしまうと、中々損失を解消することができなくなってしまいます。

一括投資の場合、高値掴みをしてしまう危険性はありますが、ドルコスト平均法で購入する場合、定期的に購入することになるので高い時も低い時も購入することになります。

なのである時、株価などが高い時で買ってしまっても、株価などが下がった時も購入をするので平均取得単価が下がります。結果的に平均取得単価が安定することになるので高値掴みの心配がないのです。

少額からでも投資が可能

ドルコスト平均法は、通常、積立投資で利用することになります。積立投資とは、毎月一定金額を同じ日に同じ金融商品を購入する投資法です。(積立投資の中には毎日や一週間に1回購入する仕組みもありますが、毎月購入することが一般的です。)

毎月投資することになるので積立投資の最低購入金額は、低い傾向にあります。5,000円程度から投資することができるので、少額からでも投資をすることができます。

自動的に買うことができる

ドルコスト平均法では一定期間、金融商品を購入することになるので自分の意志関係なく機械的に金融商品を購入することになります。

自分の意志で購入するとどうしても株価などが高い時は購入を避けたくなりますし、逆に株価などが低い時は大きな金額で購入したくなります。

しかし株価などが高いか安いかは誰にも分かりません。自分が高いと思っていても更に株価などは上がるかもしれませんし、株価などが引くと思っていても更に下落する可能性があります。

自分の意志で買ってしまうとこのような失敗をしてしまう可能性があります。ドルコスト平均法は自分の意志関係なく購入することができるので大きなメリットになると思います。

また自動的に購入することになるので精神的な負担も少ないと思います。買い時などを相場を逐一見ていなければなりません。しかしドルコスト平均法であれば相場の状況について頻繁に確認する必要がないので精神的にも安定すると思います。

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ドルコスト平均法4つのデメリット


メリットの多いドルコスト平均法ですが、デメリットもあります。結論からいうとデメリットを考えてもドルコスト平均法はおすすめできる投資手法ではあります。しかし実際にドルコスト平均法を利用して投資をするのであれば、デメリットについてもしっかり理解しておくべきです。

ドルコスト平均法のデメリットについてこの章でしっかり理解しましょう。

安値の時に大きな金額を仕込むことができない

ドルコスト平均法は何度もいいますが、一定金額で一定期間投資をする投資手法なので株価などが安値の時に大きな金額を仕込むといった考え方はありません。

自分の意志で都度判断をして投資をする場合は、安値と判断したら大きな金額を仕込むことができます。

安値の時に大きな金額を仕込むことができないことは、ドルコスト平均法のデメリットといえるでしょう。

大勝ちすることはできない

先ほどの安値の時に大きな金額を仕込めないにも似ていますが、ドルコスト平均法では、大きく勝つことはできません。

ドルコスト平均法を利用すると平均購入単価が安定するので、大きく勝つことはできなくなってしまいます。ドルコスト平均法を利用することによって安定的に運用をすることはできますが大きく利益を狙いたい投資家には向いていない手法といえます。

手数料がかさむ可能性がある

投資信託などの場合、大きな購入金額のほうが、手数料が安くなるものがあります。しかしドルコスト平均法の場合、基本的には一回当たりの投資金額は少額になるので手数料が安くなる恩恵を受けることができません。

コストは極力安くすることは投資の原則なので、このケースの場合はドルコスト平均法は投資の原則から外れてしまいます。

ただ、ドルコスト平均法を利用した代表的な投資手法である積立投資の中には、非常に良い商品があります。おすすめできる積立投資の代表的なものは、つみたてNISAとiDeCoです。つみたてNISAもiDeCoも購入時の手数料がそもそもかからない商品が多いです。つみたてNISAとiDeCoについては別記事で詳しく説明しているので是非そちらを参考にしてください。

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短期で利益を出すことは難しい

ドルコスト平均法はそもそも長期間かけて利益を出すことを目的にしているので短期間で利益を出すことは難しいです。

長い期間掛けて安定的に利益を生むというのがドルコスト平均法のコンセプトになりますので短期で利益を上げることはほとんど不可能といって良いでしょう。

一括投資とドルコスト平均法どちらが良いの?

ここまでの所でドルコスト平均法についてご理解頂けたかと思います。では一括投資とドルコスト平均法どちらの方が良いのでしょうか?

結論としては、「投資家の投資スタンスによる」ということになります。

相場が好きで毎日相場を確認しても苦にならない方や、短期で利益を狙いたい・大きな利益を狙いたいという投資家には、一括投資のほうが良いでしょう。

逆に相場を毎日見る時間がない方や安定的に利益を狙いたい投資家には、ドルコスト平均法が良いと思います。

結局はどちらの投資法が優れているというものではなく投資家のスタンスによって選ぶ投資法は違うということです。

但し、一括投資のほうが良いと考えている投資家の場合でも、ドルコスト平均法を利用した積立投資の利用は検討をすべきです。

一括投資で100発100中で勝てることはありません。一括投資で大きなダメージを負ってしまっても積立投資をしておけば、ある程度ダメージを防ぐことができます。特につみたてNISAやiDeCoは非常に良い商品なので一括投資派の方もつみたてNISAやiDeCoについては利用することを検討しましょう。

まとめ

今回はドルコスト平均法について説明をしました。ドルコスト平均法には様々なメリットやデメリットがありますが、安定的に利益を狙うことができる投資手法としてすべての投資家が検討すべき投資手法であると思います。

ドルコスト平均法についてしっかり理解し安定的に利益を出せるようにしましょう。ドルコスト法は一度仕組みを作ると後は勝手に購入をしてくれるので忙しい方にもおすすめです。

まずはドルコスト法の仕組みを作るようにしましょう。

この記事がドルコスト平均法の知識を深めることに役に立てば幸いです。

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