20代のお金事情|生命保険に加入をするべき?の質問に回答

病気などで高い医療費を払わなければいけないと考えると不安だから、生命保険に加入しておくべきなのでしょうか?

保険はお守りになります」という言葉を信用して、20代から高額の生命保険に入っている人もいます。

しかし、保険は、不測の事態に備える1つの手段に過ぎません。その機能を良く確認して代替手段も含めて検討するようにしましょう。

ここでは、20代の生命保険の検討方法をご紹介します。

✅ 毎月の保険料が高く、負担になっている
✅ いま入っている保険の保証内容がわからない
✅ もっとお金を貯めたい

という20代の方は、ぜひ参考にしてください。

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20代のお金事情「生命保険」編

生命保険の設計書
ここでは、保険の中でも、最も支払い金額が大きい生命保険について解説します。

20代は生命保険に入りすぎている

保険の中でも、最も支払い金額が大きい生命保険について解説します。日本人は、世界一、生命保険が好きな民族だと言われています。生命保険のカラクリの調査報告によると、生命保険の保障額と1人当たりのGDPの比率で見て、日本人はなんとアメリカ人の3倍、英国人の6倍もの生命保険に入っています。

日本人は生命保険を「義理・人情・プレゼント」という観点で選んでいることも多いです。知り合いから保険を紹介されたから契約したという人も多いですが、良く保険の内容が分からないまま契約しないようにしましょう。

生命保険は2番目に高い買い物である

意外かもしれませんが、生命保険は住宅に次いで2番目に大きな買い物となります。1世帯の生命保険料は、年間で平均約45万円。加入期間を30歳~60歳で設定しても、総支払額は約1,350万円にもなるのです

住む場所を義理や人情で決める人は、ほとんどいませんが、生命保険については大きな買い物であるにも関わらず、契約してしまう人が多いのです。月額の支払金額だけで見ると、安価に感じますが、高い買い物であるという認識を持って、慎重に選ぶようにしましょう

そもそも生命保険とは

生命保険は、稼ぎ手が亡くなってしまって、残された家族が経済的に困るという事態に備えるものです。この条件に該当しない人は、そもそも生命保険に加入する必要がありません。

また、住宅ローンで家を購入する際は「団体信用生命保険」がついてきます。これは、住宅ローンの借り手が亡くなったときに、ローンの返済が必要なくなる保険です。家族には、ローンを返済する必要のない不動産が残るので、大きな住宅ローンを組む人も、生命保険の必要はありません。

20代で生命保険にお金をかけなくて良い人

笑顔のキャリアウーマン

保険は予期せぬ出来事のための備えになるものですが、保険をかけなくても良い人もいます。まずは、自分が該当するかを確認してみてください。

十分な貯蓄がある

極端な話になりますが、貯蓄が5億円ある人は、生命保険も自動車保険などの損害保険も一切入る必要はありません。もし、事故などで亡くなっても、残された家族には相続があるため、生活に困りません。自動車で事故を起こしても、弁済する費用は高くても1億円程度。これを貯蓄で賄える人は、生命保険に加入する必要はありません。

少しオーバーな表現になってしまいましたが、20代で1年間暮らしていける貯蓄がある人は、生命保険に加入しなくても良いです

独身で扶養家族がいない

不測の事態になったときに困る人がいる場合は、生命保険に加入をするべきです。しかし、困る人がいなければ、生命保険に加入する必要はありません。それにも関わらず、独身や退職者で生命保険に加入している人が多くいます。

20代の独身であれば、ご両親が自分の稼ぎをあてにしているなど、扶養家族がいる場合を除いて生命保険は必要ないことを覚えておきましょう。

マンションを購入する

仕事のやりがいを感じるために、マンションを購入する女性も増えてきました。住宅ローンで家を購入する際は団体信用生命保険が付いてきます。これは、住宅ローンの借り手が亡くなったときに、ローンの返済が必要なくなる保険です。家族には、ローンを返済する必要のない不動産が残るので、大きな住宅ローンを組む人も、生命保険の必要はありません。

貯蓄額を増やしたい

1000万円の保険に加入している状態と、1,000万円の貯蓄がある状態を比較すると貯金の方が、あらゆることに対応できます。保険は、契約対象のことが起きない限り、保証金を受け取ることができません。その一方で、貯蓄であれば、どんなことにも出費が可能です。つまり、必要以上の保険に入って、貯蓄ができなくなることは本末転倒になってしまうのです

そのため、貯蓄額を増やしたいと思っている方も、生命保険がムダになっていないかを良く吟味してみてください。

独身の場合は、生命保険よりも貯蓄に回した方が良いのですね!意外でした。
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20代でお金を貯めたい方は生命保険に注意する

保険を検討する男性
日本人は生命保険に加入しすぎと指摘した通りのため、生命保険に加入する際は注意しましょう。

特約をつけすぎない

生命保険の特約を設定しすぎないようにしましょう。日本の一般的な生命保険には、下記のような特約が付いていることが多いです。

  • 終身保障
  • 入院保障
  • 3大成人病保障
  • ガン保障
  • 先進医療保障

このような特約のオンパレードには、必要のない特約にも入ってしまうという問題点があります。”万が一の時”と勧められると、付けなければ損をする心理になりますが、万が一を想定するとキリがありません。引退後も死ぬまで、死亡保障や医療保障を約束する終身保障の特約は、そもそも必要ありません。

20代は仕事をして、引退まで働き、投資をシッカリ行っておけば、老後に向けて十分な資金を築くことができるのです。そのため、コストの高い掛け捨ての生命保険に加入する必要はないのです

健康保険制度が充実している

入院保障や特定の病気に対する保障も必要がないと考えておきましょう。なぜなら、日本の公的な健康保険の制度が充実しているからです。深刻な病気になって、入院したときのことを不安に感じ、民間の生命保険に特約を追加している人が多いですが、健康保険には、高額医療費制度というものがあるため、実際の負担額は少なくて済むのです。

健康保険制度の活用事例

例えば、100万円の医療費がかかったとしても、通常の3割負担の健康保険制度による70万円は、支払わなくて良いことになります。さらに、この高額医療費制度により、追加での保証金が受けられるので、支払額は高所得者を除けば9万円で済むのです。

100万円の医療費がかかっても、10万円以下の負担で済むのであれば、毎月特約に高い費用を払うよりも、貯蓄額に回したほうが良いことが分かります。

社会保険制度って、とても優れていたんですね!これなら、生命保険料金を貯蓄に回した方が良さそうです

生命保険に加入する前に、他の20代の貯蓄額を確認して、自分がお金を貯められているかを確認してみましょう。

20代は、生命保険の見直しをしてみましょう

セミナーの様子
日本人は、生命保険の商品を義理で購入することが多いです。また、「万が一の備え」という言葉を信用して、生命保険に加入する方もいます。

毎月の掛け金は安く済むかもしれませんが、生涯を通じて計算してみると、住宅購入の次に高い固定費となるのです。そのため、安易に加入するのではなく、本当に必要かどうかをじっくり検討しましょう。

✅ 勧められるままに今は必要のない保証をつけて高い掛け金を払っているかもしれない
✅ 自分の収入に見合った保険ではないかもしれない

という方は、マネーセミナーや保険セミナーに参加してみましょう。無料で個別相談を受けられる場合も多く、自分に見合った保険料の目安をアドバイスしてもらえます。

また現在加入している保険について、

払込みは何歳までなのか
掛け捨てなのか貯蓄型なのか
年齢が上がるにつれ更新するのか

この3点が「わからない」という方も、この機会にぜひ保険内容を見直してみてください。正しく保険商品を選んで、充実した生活を送りましょう。

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