はじめの一歩

景気が後退局面に入る「リセッション」は投資のチャンス?

コロナの影響を受ける証券会社

最近は新型コロナウイルスの影響で、景気が「リセッション」に入ったといわれています。

リセッションとは景気後退局面のことで、「不景気」に突入したことになります。

ところがリセッションは、投資を始めるチャンスです。

そこで今回は、リセッションとは何かを理解し、投資を始めるチャンスである理由をお伝えしていきたいと思います。

リセッションとは

リセッションとは、景気が良い局面から悪い局面に入ったことを指します。

一般的に景気は、3〜5年の周期で以下のように「好況」→「後退」→「不況」→「回復」の4つのサイクルを繰り返しています。

景気の4つの周期
  • 好況:企業の売り上げが順調で株価も上昇中
  • 後退:企業の売上が落ち込みはじめ、株価が下降中
  • 不況:企業の売上が伸び悩み、株価も低空飛行
  • 回復:企業の売上が伸び始め、株価が上がり始める

このうちリセッションは、「好況」から「後退」に入った時を指します。
リセッションに入ると、企業の売上が落ちて株価も下がるため、投資環境は悪くなると考えられます。そのためこのタイミングで投資を始めるのは、リスクが高いのではないかと、思われることもあるでしょう。

しかり景気は上記の通り4つのサイクルで循環するため、リセッション(後退)がずっと続くことはありません。時間が経てば、やがて景気は上向き始め、好況に突入し株価も上昇し始めます。

ではなぜこのように景気は循環するのでしょうか?

なぜ景気は循環するのか

景気は循環する
景気が循環する理由は、私達人間の行動が要因とされています。

この理由をわかりやすくするために、以下で人間の経済活動を見てみましょう。

景気の循環と人の経済活動
  1. モノが売れる
  2. モノが売れるため企業は生産を増やす
  3. 企業の業績が上がり、社員の給料も上がる(好況)
  4. 増産対応をするために企業が設備投資を行う
  5. モノが溢れ始め在庫が積み上がる
  6. 在庫調整のため企業が生産を減らす(後退)
  7. 企業の業績が下がり、社員の給料も下がる(不況)
  8. それでも人々は日常生活に最低限必要なモノを買い続ける
  9. 在庫が減り始めたため、企業が生産を増やす(回復)

このように景気は循環していき、好況・後退・不況・回復のどこかで停滞し続けることはありません。景気が循環する理由は、私達人間の経済活動に周期的な動きがあるからといえるでしょう。

景気は循環することはお伝えさせて頂きましたが、何を基準としてリセッションに入ったと判断するのでしょうか?リセッションに入ったと判断するためには、人々の行動が変わったことが証明できる数値が必要になるはずです。

それらについて、以下で詳しく解説していきます。

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日本と欧米諸国ではリセッションの定義は異なる

マスクをした100ドル札
実はリセッションの定義は、日本と欧米諸国で判断する指標が異なるのです。
まず日本がリセッションとみなす時は、内閣府が毎月発表する景気動向指数を用いて判断します。

景気動向指数は大きく2種類で、景気変動の大きさを示すCI(コンポジット・インデックス)と、景気の方向性を示すDI(ディフュージョン・インデックス)があります。

まずCIとは、2015年を100として前月の指数が大きくなれば、景気が回復していると判断されます。DIは50%を超えると好景気、50%を下回ると不景気と判断します。特にDIは特に重視され、これが50%を割り込むと「リセッションに入った」といわれます。

一方欧米諸国は、GDP(国内総生産)を基準に判断します。

GDPは、一定期間の間に国内で新たに生み出されたモノやサービスの付加価値のことです。「国内で新たに生み出された」ものであるため、たとえば日本の企業が国外で生産したモノなどはGDPに含まれません。

GDPは景気動向指数と異なり、四半期ごとに発表され、欧米では2四半期連続でマイナスとなると「リセッションに入った」と判断されます。

このように各国により、リセッションの定義が異なるため、どの国がどの経済指標を基準としているかしっかり確認しておくといいでしょう。

それではなぜリセッションが投資を始めるチャンスなのでしょうか?一見するとリセッションはこれから景気が落ち込んでいくため、投資環境はいいとはいえないと感じることでしょう。
以下でリセッションで投資を始めるべき理由をお伝えしていきます。

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「リセッション」は投資を始める絶好のチャンス?

リセッションに入ると、企業の売上が落ち込み株価も下がるため、投資を始めるにはチャンスといえます。

なぜならば景気が落ち込み株価が下がれば、優良企業の株などを安く買える可能性が高まるからです。もちろん株だけでが投資ではなく、他の投資でもリセッションに入れば利益を得るチャンスが増えてきます。

まずはなぜ株がリセッションの時にチャンスなのかを説明していきます。

リセッション時に株式投資を始めるメリット

株式投資は株価が安い時に株を買って、高い時に売って得るキャピタルゲインと、配当金などのインカムゲインが主な利益です。
特にキャピタルゲインを狙うためには、いかに株価が安い時に株を買うかが利益を得るためには重要になります。まずは以下の過去30年間の日経平均株価のチャートを見てください。

引用元:時事ドットコム https://www.jiji.com/jc/graphics?p=ve_eco_market-nikkeistock-long

日経平均株価は、1989年12月29日に最高値を付けて以来、長らく低迷していました。その後リーマンショックを経て、2009年3月10日にバブル崩壊後最安値をつけ、第二次安倍内閣が誕生しアベノミクスが始まり、株価を伸ばしてきました。

2012年ごろから株価は伸び続けてきましたが、今回リセッションに突入したことで、株価が下がることが予想されます。しかし株価は一度下落してそのまま下がり続けることはなく、景気が回復してくれば再び上昇する可能性が高まります

売上と株価は比例するため、景気が回復すれば企業の業績は上がり、株価も上がっていくと考えられるでしょう。これが理解できていれば、リセッションに入る今は、株価が安い時に買えるため、大きく利益を得るチャンスであるといえるのではないでしょうか。

そしてこのリセッションは、「つみたてNISA」「iDeCo」などの積立投資でもメリットがあります

以下でその理由を説明していきます。

リセッション時につみたてNISAやiDeCoを始めるメリット

つみたてNISAもiDeCoも株式投資と同様に、リセッションの時に始めるメリットがあります。また以前からつみたてNISAやiDeCoを始めている人にとっても、リセッションに入ったからといって積み立てを止める必要はありません。

つみたてNISAとiDeCoは、投資信託という金融商品を一定期間で同じ金額で買い付けていきます。私達は投資信託を購入すると、そのお金をもとにプロの投資家が株式などに投資をします。
投資が上手くいき利益を出すことができれば、その利益が投資家である私達に還元されれる仕組みです。

投資信託も株価の動きに影響を受けて価格が上下するため、リセッションに入ったことにより、株価が下がり投資信託も安い値段で買うことができるのです。特につみたてNISAとiDeCoについては、積立投資を行うため、ドルコスト平均法の恩恵を受けることができます。

たとえば毎月1万円でつみたてNISAを行ったとします。この場合、毎月の投資金額は1万円で一定であるため、買い付ける時の投資信託の価格によって購入できる量が異なります。

つまりリセッションに入り株価が大幅に下落した場合、「同じ1万円でより多くの投資信託を購入できる」ことになるのです。その後株価が上がってくれば、リセッションの時に安く多くの投資信託を購入しているため、大幅に利益を出せる可能性が高くなります

ドルコスト平均法は万能?メリットとデメリットを解説資産運用には様々な手法がありますが、ドルコスト平均法は、数ある投資手法の中でも非常に効果が高い投資手法であるといわれています。確かにメリットの多い取引手法ではありますが、デメリットもあります。そこで今回は、ドルコスト平均法とは何かというところから、ドルコスト平均法のメリットだけでなくデメリットについてもしっかり説明します。...

リセッションは投資を始めるチャンスである

ガッツポーズをする若い女性
リセッションとは景気後退を表すため、どちらかというと投資をする環境ではないイメージが強いです。

ところが景気は停滞し続けることはなく、時間が経てば必ず回復していきます。

そのためリセッションの時に投資を始めて、回復するまで待つことができれば、大きく利益を出せる可能性が高いのです。

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