ニューヨーク市場が開いている時間と便利な注文方法

アメリカの株式に投資する場合、株式が上場するニューヨーク市場が開いている時間は押さえておきたいところです。

取引できる時間は日本の深夜帯に当たるため、予約注文のような機能も活用していく必要があります。この記事ではニューヨーク市場が開いている時間と、便利な注文方法、米国株式の口座開設方法について解説していきます。

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米国株式を取引できる時間帯

米国株式は、ニューヨーク証券取引所やナスダック証券取引所などで売買されています。これらの取引所が開いている以下の時間帯に、米国株式を取引することができます。

夏時間(3月の第2日曜日〜秋真っ只中の11月の第1日曜日)
・日本時間の22:30~翌5:00

冬時間(上記以外)
・日本時間の23:30~翌6:00

日本の市場には昼に1時間の休憩を挟みますが、ニューヨーク市場には休憩はありません。したがって、前場・後場という概念もありません。

また、アメリカは日本と異なり、サマータイムを導入している国です。したがって、夏時間の間は取引時間が1時間ずれる事を認識しておきましょう。

なお、売買しやすいのは上記の時間帯ですが、上記の時間帯の前後でも取引できる証券会社があります。すなわち、証券会社によって米国株式を取引できる時間帯が異なるので、次の項目で詳しく解説していきます。

証券会社ごとの取引時間

証券会社によっては、ニューヨーク市場が開いていない時間でも米国株式を取引することができます。

例えばマネックス証券の場合、以下の時間帯で取引できます。

夏時間(3月の第2日曜日〜秋真っ只中の11月の第1日曜日)
・日本時間の21:00~翌9:00

冬時間(上記以外)
・日本時間の22:00~翌10:00

ニューヨーク市場が開いていない時間帯は、立会時間外の取引となります。

このように、米国株式の取引ができる時間帯は、各証券会社が独自に決めています。基本的にはニューヨーク市場が開いている時間の取引がおすすめですが、この時間帯に取引できない方も、お使いの証券会社でいつ取引できるか調べて参加してみましょう。

米国株式を取引するための注文方法

米国株式を取引できる時間帯は日本時間だと深夜になるので、リアルタイムで取引できない人も多いでしょう。そのため、予約注文のような方法でも取引していく必要があります。

以下の3つの注文方法を解説していくので、フル活用して米国株式を取引しましょう。

1. 指値注文
2. 成行注文
3. 逆指値注文

指値注文

指値(さしね)注文とは、価格を指定して売買する方法です。指定した価格よりも有利な価格で売買することができます。

例えば、100ドルの指値で買い注文を入れた場合、100ドル以下で取引が成立します。100ドルの指値で売り注文を入れた場合、100ドル以上で取引が成立します。

米国株式の取引時間は日本の深夜のため、その時間は寝ていると言う方も多いでしょう。そのような方は指値注文を活用し、自分が納得できる価格での取引を行いましょう。

ただし、希望の価格での売買が成立しないこともあります。例えば100ドルの指値で買い注文を入れていても、市場では120ドル前後などより高い価格で取引されている場合、100ドルの指値注文は成立しません。

指値注文は、希望の価格がそれより有利な価格でしか約定しない一方、確実に売買できるわけではない点に注意して使いましょう。

成行注文

成行(なりゆき)注文は、価格を指定せずに注文する方法です。基本的には、注文後すぐに取引が成立します。

価格よりも売買を確実に成立させることを優先したい場合は、成行注文を使うと良いでしょう。例えば、お金が必要なため保有株式を売却して現金化したいときや、積立投資をするために確実に株式を手に入れたいときなどです。

とはいえ、市場の取引価格を見ずに成行注文を行うと、予想していなかった不利な価格で約定してしまう可能性があります。基本的には市場での取引価格を見て、「今ぐらいの価格なら売買したい」と思ったときに成行注文で取引を成立させると良いでしょう。

米国株式の取引時間は日本の深夜ですが、起きていられる時間が少しでもあれば、その間は成行注文を使うのもおすすめです。

逆指値注文

逆指値注文とは、以下の2種類の注文のことを言います。

・設定した価格より低くなったら売る
・設定した価格より高くなったら買う

指値注文との違いを明確にするため、指値注文についても復讐しておきましょう。指値注文とは、以下の2種類の注文のことを言います。

・設定した価格より低くなったら買う
・設定した価格より高くなったら売る

すなわち、条件を満たしたときの「買う」「売る」が逆指値注文と指値注文とでは反対になります。

なぜ逆指値注文が必要なのかというと、指値注文ではできない「損切り」を行うためです。

例えば、米国株式を保有している場合、株価が下がり始めたら大損する前に売却して損切りをしたい、と考える方も多いでしょう。しかし、米国株式の取引時間は日本の深夜であり、常に相場に張り付いていることができない方が多いです。

そこで逆指値注文を使うことで、損切りの予約を入れておくのです。例えば100ドルで米国株式を購入した場合、95ドルで売りの逆指値注文を入れておけば、株価が95ドルに下がったときに売却されて損切りができます。

なお指値注文だと、株価が下がったら買いなので、95ドルで株式を買うことになってしまいます。そのため損切りには指値注文は使えません。逆指値注文で損切りを行います。

このように、時差のために相場を常に見ていられない人でも、逆指値注文を使えば損切りができます。寝ている間に大損してしまった、ということが無いよう、米国株式の取引では逆指値注文を上手く使いこなしましょう。

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米国株式を取引を始める方法

ニューヨーク市場の時間が分かったら、3つの注文方法を使い分けながら米国株式を取引していきましょう。米国株式を取引を始めるための準備について解説していきます。

米国株式を取り扱う証券会社で口座を開設する

まず初めに、米国株式の取り扱いがある証券会社で口座を開設します。

最近は国内の証券会社でも米国株式を取り扱う企業が増えているのですが、すべての証券会社が取り扱っているわけではありません。口座開設を申し込む前に、証券会社が米国株式を取り扱っているかを確認しましょう。

また、取り扱っている銘柄の数も証券会社によって異なります。投資したい銘柄が決まっている方は、その銘柄を取り扱っている証券会社かどうかを確認してから、口座開設を申し込みましょう。

外国株式の取引口座を開設する

一般的な口座開設では、国内株式の取引はできるようになりますが、海外の株式の取引はできない場合が多いです。国内株式の取引ができるようになった後、別途、外国株式の取引口座の開設を申し込みましょう。

なお、国内株式の口座と同時に外国株式の口座を申し込みできるケースもあります。

口座が開設できたら、米国株式の取引ができるようになります。入金した日本円をドルに替え、米国株式の取引を始めましょう。

張り付いていなくても良いトレードを行う

ニューヨーク市場の時間を中心に、注文方法や口座開設方法について解説してきました。

ニューヨーク市場が開いているのは日本の深夜なので、リアルタイムで取引できない方が多いと思います。価格を指定して売買注文ができる指値注文などを活用し、パソコンに張り付いていなくても良いトレードを行いましょう。

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