資産運用を行うにあたって長期分散投資が重要といわれます。確かに理屈が分かりますが、どのような銘柄を購入して長期分散投資を行うのが良いのか分からない方も多いと思います。
そこで今回は長期投資に適した銘柄の選び方のポイントについて説明します。この記事を読めば長期銘柄に適した銘柄を理解することができ、長期銘柄に適した銘柄に複数投資すれば長期分散投資を行うことができるようになります。
この記事の目次
長期分散投資とは
この章ではまず、長期分散投資について説明します。長期分散投資とはその名のとおり、複数の銘柄に分散投資を行い、その銘柄を長期間保有することをいいます。
長期分散投資を行うことによって、資産運用のリスクを下げることができます。確かに1つの銘柄に集中投資をしてその銘柄が上昇すれば大きな利益を得ることができます。
しかし、万が一集中投資をした銘柄が不祥事を起こしてしまったり上場廃止、ましてや倒産に追い込まれてしまったらどのでしょうか?
保有している株式の株価は大幅に下落もしくは紙切れ同然になってしまうでしょう。しかし複数銘柄に分散して投資をしておけば、仮に1つの銘柄に想定外のことが起きても他の銘柄で補うことができます。
このように資産運用では分散投資は非常に重要なのです。
また長期投資も分散投資に負けないくらい重要です。株式はどうしても短期で見てしまうと業績などが良くても下落してしまうことがあります。
機関投資家と呼ばれる豊富な資金を持ったプロの集団が短期で利益を出すために、相場を動かすからです。
しかし長期で優良株を保有すれば短期で相場の変動はあるにせよ、保有している間に配当や株主優待をもらうことができますし、いつかは業績などの主要因によって上昇してくる可能性が高いです。
このように長期投資も資産運用を行うにあたって非常に重要なポイントなのです。長期分散投資こそが資産運用の王道といえます。
しかし長期投資には適している銘柄というものがあります。これからは長期投資に適した銘柄の選び方と長期投資のポイントについて説明します。
長期投資に適した銘柄の選び方
長期投資に適した銘柄の選び方は主に3つあります。それぞれのポイントについて詳しく説明します。
割安な株であること
長期投資に適している銘柄の選び方のポイントの1つ目は、割安な株であることです。購入する株式が割安であることは長期投資を行う上で大きなポイントになります。
業績が良くて利益率が高い、また業界全体の成長期待がある企業に関しては多くの投資家の注目を集めるため既に株価が割高である可能性があります。
いくら業績が良くて今後の成長期待ができる株式でも割高の時に購入してしまっては値を戻すのが大変です。
よく株式は「うわさで買って事実で売れ。」といわれます。つまり既に事実として業績の良い銘柄については高値がついていることが多いのです。
この格言を知らない投資家は、証券会社の営業員に勧められて説明を鵜呑みにして大損することがよくあります。
では株価が割安であるか割高であるかはどのように見定めれば良いのでしょうか?一般的に使われているのはPERという指標です。
PERは株価収益率という意味です。PERは以下の式で計算することが出来ます。
・時価総額÷純利益、もしくは、株価÷一株当たり利益(EPS)
PERは15~20倍が適正な値といわれ、小さいほど株価が割安なことを表しています。
株価が割安かどうかを判断するためにPERは是非活用すべき指標です。
業績・利益率が高い会社の株であること
長期投資に適している銘柄の選び方のポイントの2つ目は、業績・利益率が高い会社の株であることです。
株価はどうしても業績の良し悪しで左右されます。業績が伸びている会社に関しては今後も成長を期待することが出来るので優良銘柄ということができます。
また利益率も重要です。競争相手の多い業態の場合、どうしても利益率は低くなってしまいます。
また原価の高い業界も同様です。
利益率が高いということはそれだけ競合相手が少なく原価が低い会社であると判断することができます。
今後の成長が期待できる業界であると判断することも可能になりますので長期投資を行う際は、業績・利益率が高い会社の株を選ぶようにしましょう。
株主還元に積極的な株であること
長期投資に適している銘柄の選び方のポイントの3つ目は、株主還元に積極的な会社であることです。
高い配当を出したり、自己株式の買取を行うなど株主還元に積極的な会社の株は、投資家に人気の出やすい銘柄です。
特に日本はアメリカに比べて、株主還元に消極的であるとよく言われています。利益を内部に溜め込む会社よりも株主への還元に積極的な会社の株のほうが人気が出ることは当然です。
また株主還元に積極的な会社の株であれば必然的に配当が高いので長期保有している楽しみもあります。
富裕層の多くは資産株として株式を持っているのはこの配当狙いの場合が非常に多いです。配当が高い株であれば多少株価が落ちても、配当で取り戻すこともできます。
配当以外にも最近は株主優待に力を入れている会社も多いです。株主優待の中には割引券や優待券など現金同然に使えるもの多いので、配当だけでなく株主優待にも注目しましょう。
しかしこの株主還元に力を入れている会社に投資するには注意点もあります。それは、経営状況が悪い会社の場合、無理して高配当を出している会社があることです。
なぜ経営状況が悪いのに高配当を出す会社があるかというとずばり株を投資家に買ってもらうためです。
株を買ってもらうために無理して配当を高くしている会社を見抜く方法は業績や業界の状況を見ることが一番です。
業績が悪く、業界状況も悪いのに配当が高い会社の場合は危険な会社であることが多いので高配当に飛びつくのではなく業績もしっかり確認するようにしましょう。
長期投資をする際の運用テクニック
前の章で長期投資に適した銘柄の選び方については理解して頂けたかと思います。しかし長期投資に適した銘柄が分かっても何も考えずに株式を持っていれば良い訳ではありません。
この章では長期投資をする際の運用テクニックについて4つ紹介します。
基本はほったらかし
長期投資をする際の運用テクニックの1つ目は、一度購入した株は基本的にはほったらかしにすることです。
「は?なにいってんの?」と思われるかもしれませんが、これが意外と難しいです。例えば、iPhoneで有名なapple社の株式をiPhoneが発売された2007年に購入したとします。その当時のAppleの株価は1株約12ドルでした。
現在のAppleの株価(2020年1月)は約300ドルなので約13年間で25倍に上昇したことになります。
しかしこれはあくまで結果論であってここまで上昇するまでapple株を保有出来た人はどのくらいいるでしょうか?
株価が上がってくると売却して利益を確定させたいと思うのが人間の心理です。あまりにも株価を気にしてしまうと大きく上昇する前に売却してしまうことになるので長期投資をすると決めて購入した株式に関してはある程度ほったらかしにしておくことが重要なのです。
損切りのラインを上げていく
長期投資をする際の運用テクニックの2つ目は、損切りラインを上げていくことです。長期投資は当然ですが長期間保有することが前提なので多少株価が下がっても売却することはありません。
しかし一定のラインで損切りのラインを決めておかないと、大きく損失を負ってしまう可能性があります。
長期投資であっても広めに損切りのラインを決めておくことは重要です。しかしこの損切りラインですが、株価が上昇した場合には、損切りのラインを上げていくようにしましょう。
なぜ損切りのラインを上げていくかというと、株価の上昇が止まって下落しても一定の利益を確保することができるからです。
いくら長期投資といっても、利益が出ているうちに確保することも重要です、この損切りラインの引き上げは、長期投資を行う上で非常に重要なテクニックになります。
信用取引は行わない
長期投資をする際の運用テクニックの3つ目は、長期投資を行う際は、信用取引を行わないことです。
信用取引とは、証券会社からお金を借りて元手の資金の3.3倍までの取引ができることです。元手の資金より大きな取引をすることができるので、その分利益も大きくなります。
短期で利益を出す場合には有効な方法かもしれません。
しかし長期投資の場合、信用取引は向きません。長期でポジションを保有することになるので短期投資の場合に比べて倒産や不祥事など想定外の事態に陥る可能性が高くなるからです。
もし信用取引を行って、上場廃止や倒産などの致命的なダメージを受けた場合は、証券会社にお金を返さなければなりません。
つまり信用取引は、借金をして株式投資を行っているのと変わらないのです。
これでは安心して長期で株を持つことなどできません。長期投資を行う際は、信用取引ではなく自分の手がねで行うようにしましょう。
長期投資は余裕資金で行う
長期投資をする際の運用テクニックの4つ目は、長期投資を行う際は、余裕資金で行うことです。
生活費やすぐに使う予定のあるお金で長期投資を行ってしまっては株価が気になってしょうがありません。
また一時的に株価が下がっている状況でも資金使途があるのであれば今後の上昇が期待できても売却を余儀なくされます。
あくまで長期投資は使う予定が当面ない余裕資金で行うようにしましょう。
[blogcard url="https://investors.camp/stock-investmentbeginner/#i-9" title="株式投資でやってはいけない注意点" description="投資初心者に伝えたい3つの注意点。株式投資で利益を上げることも重要ですが、大きな損をして生活に打撃を与えることを避けるのも、同じくらい重要です。"]
まとめ
今回は、長期投資に適した銘柄の選び方について説明しました。長期銘柄に適した株に分散運用することは資産運用で勝つための王道です。
資産運用で勝つためには是非覚えておくべき知識になります。
是非この記事を参考に長期銘柄に適した株を選べるようになって頂ければ幸いです。