FXとは外国為替証拠金取引のことをいいます。FXは手元資金が少なくても大きな利益を出せる金融商品として非常に人気のある取引になっています。
なぜ手元資金が少なくても大きな利益が出せるかというとFXには「レバレッジ」という仕組みがあるからです。
レバレッジとは「てこの原理」のことで、手元資金の〇倍の取引を行うことができる仕組みのことをいいます。
FXには、このレバレッジがあるので手元資金が少なくても大きな利益を出すことが出来るのです。
現在の日本国内のFX業者の最大レバレッジは25倍です。つまり100万円あれば、2,500万円の外貨取引ができることになります。
FXについてあまり知らない方からみれば25倍でも十分大きなレバレッジという風に感じると思います。
しかし、国内FX業者でもレバレッジが400倍だったこともあるのです。何故400倍のレバレッジから25倍までレバレッジは下がってしまったのでしょうか?
また現在のレバレッジ25倍も将来的には10倍に規制されるという話も出ています。
今回はFXのレバレッジ規制について説明します。
この記事の目次
レバレッジ規制の歴史
この章では、レバレッジ規制の歴史について説明します。FXが日本で自由に取引できるようになったのは1998年です。日本におけるFXは実はまだ20年くらいしか経っていません。
FXが始まった当初はレバレッジに関する規制は特にありませんでした。多くの国内FX業者は最大レバレッジを400倍に設定していました。
なぜ当時レバレッジの規制が無かったかというと、レバレッジ以外の所で整備することが多かったからです。
現在では信じられないかもしれませんが、FXが始まった当初は、FX口座に入れたお金を出金できないなどのトラブルがたくさんありました。
FX業者に問題が多くあったのでレバレッジの規制まで手が回らなかったのが実情のようです。
当時のFXのレバレッジが400倍であるということでFXで多額の利益を出す人続出しました。
それはそうですよね。100万円の手元資金で4億円の外貨取引ができたのですから。
1億円以上の利益を出したトレーダーのことは「億り人」といわれていました。
しかし多額の利益を出す方がいた一方、FXで多額の損失を出す人も続出しました。金融庁はこの事態を重く見て2010年に最大レバレッジを50倍に制限したのです。これが1回目のFXのレバレッジの規制です。
この2010年に規制されたレバレッジですが、2009年8月に交付された「金融商品取引業等に関する内閣府令の一部を改正する内閣府令」が根拠になっています。
しかしこの時交付された「金融商品取引業等に関する内閣府令の一部を改正する内閣府令」は、50倍の規制だけではありませんでした。2011年8月から最大レバレッジを25倍までに引き下げることが盛り込まれていたのです。
よって2011年からはFXの最大レバレッジは25倍に規制されました。これが2回目のレバレッジ規制です。
2011年から現在(2020年)は最大レバレッジは25倍に落ち着いています。しかし現在更なるレバレッジ規制が金融庁で検討されています。
内容は最大レバレッジを10倍にするというものです。確かに投資家保護のためにはレバレッジ規制は重要だと思いますが、ここまで規制が入ってしまうとFXの魅力が薄れてしまうことは事実です。
レバレッジ規制が実施された理由
この章では、レバレッジが規制された理由について2つ紹介します。
資金管理できないトレーダーが多すぎる
レバレッジの規制がされた理由の1つ目は、資金管理できないトレーダーが多すぎることです。
FXは大きな資金を入れれば入れる程大きな利益を狙えることは事実です。しかし相場は生き物です。
常に全資産をつぎ込んでしまってはあっという間に資金は底を尽きてしまいます。実際に多くのトレーダーが資金管理ができなかったために大損をしてしまい問題になってしまいました。
そこでFX業者の所管官庁である金融庁は、FXによって資産がなくなる人を減らすためレバレッジの規制に踏み切ったのです。
トレーダーのレベルが低い
レバレッジの規制がされた理由の2つ目は、日本のトレーダーのレベルは海外のトレーダーに比べるとレベルが低いことです。
日本のFXトレーダーは、9割が負けているというデータもあるように日本のトレーダーのレベルは非常に低いです。
低いレベルのトレーダーが、欧米並みのレバレッジで取引を行ってしまってはあっという間に大きな損失を負ってしまうことは目に見えています。
日本のトレーダーのレベルが低いことが大きな原因となり、日本のトレーダーの保護のためにレバレッジ規制をせざる得なかったのです。
以上2点が、レバレッジの規制が行われた大きな原因です。しかし、いくら投資家保護のためといってもレバレッジがあまりにも低いとFXの魅力が薄れてしまうのは事実です。
ハイレバレッジはFXの大きな魅力になっているからです。
しかし現在もハイレバレッジで取引する方法があることを皆さんご存知でしょうか?
FX海外業者のレバレッジは?
この章では現在でもハイレバレッジを利用する方法について紹介します。ハイレバレッジでFX取引をする方法はずばり海外FX業者を利用することです。
海外FX業者を利用すれば、現在でもハイレバレッジを利用することはできます。しかし海外FX業者と聞くと日本国内では利用できないのではないかと思われる方もいると思います。
しかし安心してください。日本国内にいても海外FX業者を利用することはできます。もちろん合法なので安心してください。この章では海外FX口座の特徴について説明をします。
ハイレバレッジ
海外FX業者の特徴の1つ目は、ハイレバレッジです。先程から説明している通り日本国内のFX業者の最大レバレッジは25倍ですが海外FX業者の場合、日本の金融庁の監視下外なのでレバレッジの規制はありません。
海外FX業者の中には、最大レバレッジ1,000倍の業者もあります。もし100万円の資金があれば10億円の外貨取引ができることになります。
これだけ高いレバレッジを利用することができることは海外FX業者の大きな特徴です。
ゼロカット
海外FX業者の特徴の2つ目は、ゼロカットです。ゼロカットとは強制決済システムの1つです。
日本のFX業者で採用されている強制決済システムはロスカットです。ロスカットとゼロカットの最大の違いは、損切りのラインが違うことです。
ロスカットの場合は業者によって違いはありますが一般的に証拠金の50%がロスカットラインであることが多いです。
証拠金の50%まで減ってしまったら、強制的に決済される仕組みです。
一方ゼロカットは、強制決済のラインが証拠金の0%になっています。つまり証拠金が0になるまでトレードを続けることができます。
一見すると、資産防衛のためにはロスカットのほうが優れていると思われるかもしれません。しかしゼロカットには様々なメリットがあります。
ゼロカットの最大のメリットは証拠金以上に損失を負わないことです。ロスカットは最悪の場合、証拠金以上の損失を負ってしまう可能性があります。
何故なら相場急変時に相場の動きが早すぎてロスカットが間に合わない場合があるからです。
現に2019年1月3日起きたフラッシュクラッシュなどの時にはロスカットが間に合わず証拠金以上の損失を出したトレーダーが続出しました。
証拠金以上の損失を出すということは要は借金をすることになります。ロスカットの場合最悪の場合借金をしてしまう可能性があるのです。
一方、ゼロカットに関しては、どんなに相場が急変しても証拠金以上の損失を出すことはありません。
安心してトレードができるという意味ではゼロカットのほうがロスカットよりも優れた決済方法といえるかもしれません。
キャンペーンや特典が魅力的
海外FX業者の特徴の3つ目は、キャンペーンや特典が非常に魅力的なことです。国内FX業者でも新規トレーダーを中心にキャンペーンを行っています。
皆さんもインターネットの広告でFX業者のキャンペーンについて見たことがあるのではないでしょうか?
しかし日本のキャンペーンは1万円プレゼント程度のキャンペーンが一般的です。もちろんこの低金利の時代、1万円のキャンペーンでも魅力的です。
しかし海外FX業者が実施しているキャンペーンは国内FX業者のキャンペーンとは次元が違います。
例えば新規トレーダー向けのキャンペーンには、入金資金の2倍の取引ができるキャンペーンがあります。
つまり100万円入金すれば200万円分の取引ができるということです。もちろんキャンペーン資金は出金することはできませんが、キャンペーン資金で得た利益に関しては出金可能です。
桁違いのキャンペーンを行っていることも海外FX業者の大きな特徴になります。
このように海外FX業者には様々な特徴があります。これを機に、海外FX業者の利用を検討してみるのも良いかもしれません。
海外FX業者の多くは日本語での対応になっていますので英語ができない方でも安心して利用することができますのでその点も安心してください。
まとめ
今回は、FXのレバレッジ規制について説明をしました。レバレッジはFX取引の最大のメリットともいえます。
レバレッジが規制された理由は、投資家保護の観点からなので仕方がない部分もありますが、資金管理がしっかりできるトレーダーの方にとってはハイレバレッジは大きな魅力です。
日本に関しては今後もレバレッジの規制が強まる可能性が高いので、ハイレバレッジで取引したい方は、海外FX業者の利用を検討してみてはいかがでしょうか?
もちろんハイレバレッジの場合はよりリスクが高まることには注意が必要ですがハイレバレッジは大きな魅力であることに疑いの余地はないのです。