リスク許容度理解してる?自己診断方法と投資商品の選び方

投資を始めようと思っている方は、自分のリスク許容度を理解していますか?

リスク許容度が分からないで投資を始めてしまうと、自分に合わない商品に投資することになり、失敗してしまうかもしれません。リスク許容度は、投資を始めるときに知っておくべき大切なポイントの一つです。

この記事では、
✅ リスク許容度とは何か
✅ どんな風に診断するのか

を解説していきます。
自己診断できたら、リスク許容度に応じた投資商品も紹介していくので、この中から投資先を選んでみましょう。

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投資における"リスク"の定義とは?

投資における「リスク」とは、期待する収益からどれくらい離れる可能性があるか、という「振れ幅」のことです。

例えば、ハイリスク・ハイリターンの投資の場合、ただ単に「危険が大きい」という意味ではありません。「大きな損失を被る可能性はあるけれど、大きな利益を得られる可能性もある」という意味になります。

逆にローリスク・ローリターンの投資の場合、「損失額は小さく抑えられるけど、大きく儲けることも期待できない」といった意味になります。

このように、投資における「リスク」は日常会話で使われる「リスク」と意味が異なるので、押さえておきましょう

リスク許容度とは?

投資商品を選ぶときに重視することの一つが、「リスク許容度」です。リスク許容度とは、投資家がどれくらいの損失まで耐えられるかを表す指標で、感覚的に診断するものです。

例えば、「資産を2倍にできる可能性があるなら、資産が半減する危険を犯しても良い」と考える人は、リスク許容度がかなり高いです。ハイリスク・ハイリターンな投資方法で、大きな利益を狙うのが良いでしょう。

一方、「利益はともかくとして、資産は1円も減らしたくない」と考える人は、リスク許容度がかなり低いです。ローリスク・ローリターンな投資方法か、元本保証の預金で運用するのが良いでしょう。

両極端な例を挙げてしまいましたが、人それぞれリスク許容度は異なることを理解してください。

リスク許容度が投資で重要な理由

リスク許容度の意味が分かってたところで、どうして投資を始めるときに、自分のリスク許容度を知る必要があるのか解説していきましょう。

世の中にはさまざまな商品があり、それぞれリスクが異なります。また、投資家のリスク許容度もさまざまです。

したがって、投資家は自分のリスク許容度に合った商品を選ぶ必要があります。これが、投資をする前に自分のリスク許容度を知る必要がある理由です。

例えば、リスク許容度が低い人はローリスクな商品が向いているのに、よく分からずにハイリスクな商品に投資してしまったら、不幸になるかもしれません。思った以上に損失を出してしまい、「こんなはずではなかった」と後悔してしまうでしょう。

反対に、リスク許容度が高い人がローリスクな商品で運用していたら、収益が低くて物足りなくなります。やり方を間違えているのに、「投資は全然儲からないからやめた」と諦めてしまうかもしれません

このように、自分のリスク許容度に合わない商品を選んでしまうと、「思ったのと違った」となって不幸せな結果になりやすいです。そうならないためにも、まずは自分のリスク許容度を知る必要があるのです。

リスク許容度を診断するポイント

リスク許容度の診断方法
リスク許容度は感覚的なものなので、身長や体重と違って数値で表せるものではありません。そのため、自分で診断するのも少し難しく感じられるかもしれません。

コツとしては、まず「平均的な人」を思い浮かべましょう。貯金額や性格などのポイントが、「平均的な人と比べて、自分はどうかな」とイメージすると分かりやすいです。

リスク許容度を診断するポイントを5つ紹介していくので、自分は平均と比べて高いか低いか、ざっくりで良いので考えてみましょう。高い・低い・中程度くらいのざっくり感で構いません。

年齢

年齢が若いほどリスク許容度が高く、歳を重ねるほどリスク許容度が低くなる傾向にあります。

これは、万が一投資で失敗して資産を失ってしまっても、若ければやり直ししやすいからです。高齢になってから資産を失うと取り戻せないかもしれはいので、一般的にはリスク許容度は低くなります。

家族構成

独身の方や夫婦2人で子供がいない方の方がリスク許容度は高く、子供がいるとリスク許容度が低くなる傾向にあります。学費など大きな支出がある家庭ほど、投資での失敗を避けたいからです。

また、夫婦共働きだとリスク許容度が高くなるでしょう。2人で収入を稼げるので、投資で失敗してもリカバリーしやすいからです。

貯金額

貯金が多いほどリスク許容度が高く、少ないほどリスク許容度も低くなる傾向があります。

目安となるのは、年収でしょう。年収と同じくらいの貯金がある人はリスク許容度を高くしても良いと考えられます。半分くらいの人は中程度のリスク許容度、半分も無い人はリスク許容度を低く設定すると良いでしょう。

ローンの有無

住宅ローンや自動車ローンなど、ローンの返済が残っている場合はリスク許容度が低く、そうでない場合はリスク許容度が高くなると考えられます。

ローンの残債が残っている人が、投資で大きな損失を被ってしまったら、返済計画に支障を来たすかもしれないからです。返済が残っている人は、無理のない範囲で投資をしていきましょう。

性格

リスク許容度を決めるときに、意外と重要なのが性格です。これまでのチェックでリスク許容度を高くして良さそうな属性の方も、損をするのが怖かったらリスク許容度を低くしましょう

運用している商品が元本割れしたとき、怖くなったり慌てたりしそうな人は、リスク許容度を低くします。反対に、元本割れしたら買い増しのチャンスだ、などと思える方はリスク許容度を高く設定しても良いでしょう。

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リスク許容度別のおすすめ投資方法

資産運用の方法
自分のリスク許容度が何となくでも分かったら、それに応じた投資商品を選んでいきましょう。リスク許容度を低い・中程度・高いの3段階に分け、それぞれに合った商品を紹介していきます。

リスク許容度:低い

リスク許容度が低い方は、ローリスク・ローリターンな商品が良いでしょう。具体的には、「インデックス型の投資信託」がおすすめです。

投資信託はプロに運用を任せられる商品なので、初心者が運用するよりも失敗しにくいです。また、「インデックス型」では投資先が無数に分散しているので、大きな値動きにはなりにくいです。

ただし、「1円でも元本割れするのは嫌」と考える方は、投資ではなく銀行預金で運用しましょう。ローリスク・ローリターンな投資方法でも、元本割れのリスクはゼロにはならないからです。

リスク許容度:中程度

リスク許容度が中程度の方には、不動産投資をおすすめします。不動産を買って入居者から家賃をもらうことで、不労所得を得られる投資方法です。

入居者がつかず空室になるリスクなどがあるため、中程度のリスクがあると考えられます。

なお、不動産を買うためには数千万円単位のお金がかかるため、ローンを組むのが一般的です。それが煩わしい場合、REIT(不動産投資信託)など小口で投資できるようなサービスもあるので、活用してみましょう。

リスク許容度:高い

リスク許容度が高い方には、株式投資をおすすめします。配当による定期的な収入と、株価の値上がりによる値上がり益の2つを狙うことができます。

コロナショックのような金融危機に巻き込まれたり、不祥事が明るみに出たりすると株価が大きく下がるので、リスクは高めです。その分、大きな利益も期待することができます。

自分に合わない投資をすると失敗の可能性が高まる

投資セミナーの様子
リスク許容度と診断方法、おすすめの投資商品について解説してきました。ポイントをおさらいしておきましょう。

  • リスク許容度は、投資家がどれくらいの損失まで耐えられるかを表す
  • 平均と比べてリスク許容度が高いか低いか、自己診断する
  • 投資商品はリスク許容度に合わせて選ぶ

自分のリスク許容度を知らずに投資商品を選ぶと、自分に合わないものに投資することになり、失敗してしまう可能性が高まります

高い・中程度・低いの3段階で良いので、自分のリスク許容度をざっくり診断してから、投資商品を選びましょう

各投資商品についてさらに詳しく知りたい方はその商品をテーマにしたセミナーに参加してみましょう。よりイメージが湧いて始めやすくなりますよ。

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