初心者

追証(おいしょう)を無視するとどうなる?初めての信用取引

追証とは、「おいしょう」と読みます。追証は、追加証拠金のことで、株式の信用取引やFX取引などで発生する事象になります。

相場が急落すると追証の話題がよく出てきます。長く株式の信用取引やFX取引をしている方は追証について良く理解していると思いますが、投資初心者の方にはあまり馴染みがないかもしれません。

そこで今回は、追証について詳しく説明します。この記事を読めば追証についてしっかり理解することができます。

追証とは

この章では、追証について説明します。追証とは、改めてになりますが追加証拠金のことをいいます。つまり追証とは、取引を維持するためのお金が足りなくなったから追加で入金する必要がある事態のことをいいます。

では、なぜ追証は発生するのでしょうか?株式の信用取引を例に説明します。

そもそも株式の信用取引とは、証券会社からお金を借りて手元資金よりも大きな取引をすることができる取引のことをいいます。

信用取引では、取引を維持するためには最低限のお金を証券会社に入れておく必要があります。このお金のことを最低保証金といいます。この最低保証金を下回ってしまうと追証が発生します。

追証が発生する理由は、保有している、株式の株価が下落すると現在預けているお金の評価額が下がってしまうからです。

評価額が、最低保証金を下回ることがあるので追証は発生するのです。追証が発生した場合、速やかにお金を入金する必要があります。

追証を無視すると…

追証が発生したら決められた期日までにお金を証券会社に入金しなければなりません。もし追証を無視してしまうと、証券会社は、現在の取引を強制決済します。

強制決済が行われる時の株の売却手数料は、証券会社によっては通常の手数料よりも高いことがあるので注意が必要です。

しかし手数料の問題よりも、何より強制決済をされることによって大きな損失を確定させてしまうことになります。もう少し持っていれば株価が上昇しそうなのに強制決済されてしまったら元も子もありません。追証が発生したら速やかに入金するようにしましょう。

強制決済の結果、借金をしてしまうことがある

強制決済の結果、借金をしてしまうことがあります。これは株式の信用取引というよりもFX取引で起こることがある事象です。

FXでは、追証の他に、ロスカットというものがあります。ロスカットとは、証拠金が一定のラインよりも下がってしまった時に行われる強制決済のことをいいます。

一般的に追証は、証拠金の100%を下回った場合に発生しますが、ロスカットは証拠金が、50%以下になってしまった場合に発動されます。

ロスカットは原則、50%のラインを下回った瞬間に発動されるので、証拠金以上にマイナスが出ることはありません。しかし、相場急変時には、ロスカットが間に合わないことがあります。

最近ですと、2019年1月3日の早朝に起きたフラッシュクラッシュです。フラッシュクラッシュが起きた時は、あまりにも急激に相場が急落したのでロスカットラインに到達しても相場の急落のスピードが早すぎて、ロスカットが間に合わない事態が頻発しました。

結果として、ロスカットが間に合わず、ロスカットラインのずっと下で強制決済が行われたのです。

中には、証拠金のマイナスの時にロスカットが行われたこともありました。このようなケースの場合、投資家は、証券会社に借金をしたことになります。

当然借金なので速やかに返済をしなければなりません。このように、相場急変時には借金をしてしまうことがあるのです。

追証が発生した段階で取引を解消もしくは余裕ある資金を投入しておけばこのような事態をは防げたかもしれません。

追証を無視するとこのような恐ろしい事態にあってしまう可能性もあるのです。

追証を発生させないためには


この章では、追証を発生させない主な方法を3つ紹介します。追証は、発生させないことに越したことはありません。是非追証を発生させない方法についてはしっかり理解しておきましょう。

いっぱいいっぱいの取引をしない

追証を発生させないための方法の1つ目は、いっぱいいっぱいの取引をしないことです。例えばFXの場合、国内FX業者でトレードをすると最大25倍までの取引をすることができます。

例えば手元資金が100万円の場合は、2,500万円の取引ができることになります。大きな資金でトレードをすれば大きな利益を手っ取り早く得ることができる可能性があります。

トレーダーの多くは、手っ取り早く大きな利益を出したいため取引できる限界の金額までトレードする傾向にあります。

確かに取引できる限界の金額でトレードをすることは、大きな利益を得る可能性を上げることになります。

しかし、相場が自身の予想とは逆の方向に動いてしまうとあっという間に追証が発生してしまうことになります。

追証を発生させないためには限界ぎりぎりまで取引するのではなく余裕を持ったトレードをすることが重要です。

損切りをしっかり行う

追証を発生させないための方法の2つ目は、損切りをしっかり行うことです。相場は生き物です。常に自分の予想通り動いてくれることはありません。

自分の予想とは違う方向に相場動いたときは、躊躇なく損切りをするようにしましょう。適切な損切りをしっかり行うことができれば、追証が発生する可能性はグッと低くなります。

しかしこの損切りですが、実際に行うことは難しいです。何故なら、本能で人間は損切りを行うことを嫌がるからです。

損を確定させることを嫌がり、利益を逃したくないのが人間の本能です。よって人間の本能のまま株式取引やFX取引を行うと利益は小さく、損失は大きくなってしまうのです。

株式投資やFX取引で利益を出すためには、利大損小が基本です。つまり利益は大きく損失は小さくです。

しかし人間の本能のまま取引をしてしまうと利小損大になってしまうのです。損切りはそれだけ行うことが難しいのです。

損切りをしっかり行うには、緻密で実行しやすいルールを作っておくことが重要です。自分の意思だけに頼って損切りのルールを作ってしまうといざその場になった時に損切りをすることはまずできません。

頭では分かっていても実際に損切を行うことは非常に難しいので損切りのルールについては強制力があり実行せざる得ないルールをしっかり決めておく必要があります。

追証が発生しても対応できるように資金を残しておく

追証を発生させないための方法の3つ目は、追証が発生してもいいように十分な資金を確保しておくことです。

株式の信用取引やFX取引を行っているとどんなに気を付けていても追証が発生してしまう可能性はあります。

追証が発生してもすぐに対応出来るようにしておけば安心してトレードを行うことができます。

追証を発生させない方法としては矛盾があるかもしれませんが、追証が発生することを前提にトレードをしておくことは非常に重要なことです。

相場が急変し追証の話題が多くなってきたときに起こること

現在は、インターネットを使って簡単に情報を集めることができます。相場が急変するとTwitterなどで話題に上がるのが追証です。

追証の話題が多くなってくると、もう一段回大きく相場が動く可能性があります。何故なら追証の解消が出来ない人が多くなると投げ売りや、強制決済が多くなるからです。

今後相場が上昇しそうな時でも、既に追証を抱えて解消できない人は、投げ売りもしくは強制決済まで待つしかありません。

追証を解消するために多くの強制決済が行われるケースが多いため、相場はもう一段回大きく下がるのです。

このような事象をセリリングクライマックスといいます。

相場が急変すると新規でトレードする方の多くはチャンスだと思い逆張りをする傾向にありますが、セリリングクライマックスが起こると更に相場は動くので、相場が急変したからといって安易に逆張りをすることは危険です。

しかしセリリングクライマックスが起きた後は、大きな投資チャンスになるのも事実なので、慌ててトレードをするのではなく、しっかり待つことが重要になります。

セリリングクライマックスの見極め方

追証の解消のために起こるセリリングクライマックスですが、セリリングクライマックスを見極めることができれば大きな投資チャンスになります。

この章ではセリリングクライマックスの見極め方について説明します。

出来高を見る

セリリングクライマックスの見極め方の1つ目は、出来高を見ることです。相場が急変している時に大きな出来高があると強制決済によってポジションを解消していることが考えられます。

急変時に出来高が増えている時は、セリリングクライマックスの終焉に近づいている可能性が高くなります。

ネガティブ材料の出尽くし

セリリングクライマックスの見極め方の2つ目は、ネガティブ材料が出尽くした時です。ネガティブ材料によって相場が急落することはよくあります。

しかし相場はいつまでも一方方向に動くことはないのでネガティブ材料が出尽くしたときは、セリリングクライマックスの終焉に近づいていると考えることができます。

チャートをよく見る

セリリングクライマックスの見極め方の3つ目は、チャートをよく見ることです。チャートには相場に関する様々な情報が詰まっています。

急落したからといって飛びついて買うのではなく、冷静にチャートを見て分析することがセリリングクライマックスを見極めるには重要です。

まとめ

今回は、追証について説明しました。株式の信用取引やFX取引を行っていると追証は切っても切れないものになります。

追証についてしっかり理解し致命的なダメージを受けないことが、株式取引の信用取引やFX取引では何よりも重要になるのです。

是非今回の記事が追証の理解を深めるきっかけになれば幸いです。追証を発生させないためには何よりも資金管理が重要になります。