投資には様々な種類があります。今回は、数ある投資の種類の中でも特におすすめすることができる『積立投資』について詳しく説明します。
是非この記事を読んでご自身に合う、積立商品を見つけて頂ければ幸いです。
この記事の目次
数ある投資の種類の中でも特におすすめ積立投資とは
積立投資とは、毎月一定金額を定期的に投資に回していく手法のことをいいます、毎月一定金額を投資していくことによって価格が安定するという特徴があります、
りそなアセットマネジメントによると、2007年8月から10年間毎月1万円TOPIXに投資した場合、10年後には84万円も増えているという結果が出ています。(投資元本は120万円)
もちろん投資する時期によっては資産の殖え方に違いはありますが、コツコツ積み立てることによって大きな投資成果を得ることが出来ることが分かります。
ちなみに2007年8月に120万円を一括でTOPIXに投資した場合、損益はプラス28万円でした。
参考:りそなアセットマネジメント/知ってはじめる「つみたてNISA」
積立投資は、無理のない金額で長期間投資をすることになるので学費や老後資金を貯めるのに最適な投資手法といわれています。
では、積立投資を実際に行うにはどのような商品があるのでしょうか?積立投資に適している商品は、つみたてNISA、iDeCo、保険商品があります。
それぞれの特徴について詳しく説明します。
積立投資①つみたてNISA
つみたてNISAとは、投資信託やETFで積立投資を行う金融商品です。つみたてNISAは、一年間最大40万円投資をすることが出来、最長20年間投資をすることができます。つまり最大800万円の投資をすることができる商品です。(20年間×40万円)
このつみたてNISAには様々なメリットがあります。つみたてNISAの主なメリットは3つあります。
利益が非課税になる
つみたてNISAの最大のメリットは、投資によって利益が出た場合の利益が非課税になります。通常の株式や投資信託などの金融商品の場合、投資利益に対して20.315%の税金がかかります。
例えば100万円の利益が出た場合、通常は約20万円の税金がかかります。しかしつみたてNISAによって出た利益に関しては全額非課税なので、このケースの場合は100万円丸々利益として自分のものになります。
採用されている商品性が非常に良い
つみたてNISAで利用できる投資信託・ETFは、金融庁の許可が必要です。金融庁によると2020年2月時点でつみたてNISAに利用することのできる商品は173本です。(投資信託166本、ETF7本)
現在日本で運用されている投資信託は数千本あります。つみたてNISAに採用されるには厳しい基準があることが分かります。
投資信託の場合、購入時の手数料や信託報酬、信託財産留保額という手数料がかかります。通常銀行や証券会社で投資信託を購入すると2~3%程度の購入時手数料がかかる場合が多いです。
しかしつみたてNISAの投資信託の購入時手数料はほとんどの商品で0になっています。また信託報酬も非常に低い商品が多く、解約の時にかかる信託財産留保額もかからないことが一般的です。
このように長期投資に適した商品を採用していることもつみたてNISAの大きなメリットです。
いつでも解約が可能
つみたてNISAは最長20年間投資をすることができますがなにも20年間絶対に投資をしなければいけない訳ではありません。自分が好きな時に解約をすることができます。
次に紹介するiDeCoという商品は原則60歳までお金を引き出すことができないので、いつでも解約することができることはつみたてNISAのメリットといえるでしょう。
しかし逆にいうといつでも解約することができてしまうので計画的にお金を貯めにくいということになるかもしれません。
いつでも解約できることは人によってはメリットにもなりデメリットにもなります。
積立投資②iDeCo
iDeCoとは、個人型確定拠出年金のことをいいます。iDeCoは老後資金を個人で貯めてもらうために国が作った制度です。iDeCoには様々な特典があるので老後資金を貯めるには最適な商品といえます。
iDeCoで運用することができる主な商品は預金と投資信託です。預金は減らないので安心感がありますが現在の金利情勢ではほとんど増えません。またiDeCoは運用期間中にランニングコストが掛かるので預金では逆にマイナスになってしまう可能性があります。
通常は投資信託で運用するのが一般的です。
iDeCoの主なメリットは4つあります。しかしiDeCoにはデメリットもありますので合わせて紹介します。
iDeCoの掛け金は全額所得控除になる
iDeCoの上限掛け金は人によって違います。自営業なのかサラリーマンなのか、公務員なのかによって掛け金の上限は変わってくるのです。
自営業の場合は、月額6万8000円が上限です。専業主婦(夫)は月額2万3000円、公務員は月額1万2000円が上限です。
ここまでは明確なのですが、サラリーマンの場合は若干ややっこしくなります。サラリーマンの場合は、企業年金制度の有無などによって上限額が異なります。勤務先に企業年金がない場合は、月額2万3000円が上限です。
また、勤務先に確定給付企業年金(将来いくら年金がもらえるか決まっているタイプの年金)がなく、企業型確定拠出年金に加入している会社員の場合は、月額2万円が上限です。
さらに、確定給付企業年金はあるが企業型確定拠出年金がない会社員や、確定給付企業年金と企業型確定拠出年金の両方に加入しているサラリーマンの場合は、月額1万2000円が上限です。
このように職種によって掛け金は異なってきますが、毎月支払っている掛け金は全額所得控除になるので所得税が安くなるメリットがあります。
運用益が非課税
iDeCoは、つみたてNISAと同じように運用益に対して非課税になります。先ほどつみたてNISAのところで詳しく説明したので詳細に関しては省きますが、通常かかる20.315%の税金が非課税であるメリットは非常に大きいと思います。
5,000円から始めることができる
先ほどiDeCoの掛け金の上限金額について説明をしました。しかしもっと少額から始めたい方もいると思います。iDeCoは最低5,000円から始めることが出来、増額や減額も自由にすることができます。少額から始めることができることもiDeCoの大きなメリットです。
実際に年金をもらうときの税制がお得
iDeCoは、掛け金が非課税になるだけではなく、実際にiDeCoで貯めたお金を受け取るときの税制がかなりお得です。iDeCoで貯めた資金の受け取り方は、「一括」「分割(年金方式)」「一括+分割(年金方式)」の3種類から選べます。
一括の場合は、退職所得控除が使えて、分割(年金方式)でも公的年金等控除が使えます。どちらもかなり優遇された税金の制度ですのでこちらもお得感があります。
60歳まで原則お金をおろすことができない
iDeCoのデメリットについてもご説明しておきましょう。
iDeCoは、老後資金を貯めることが目的なので、原則60歳になるまでお金をおろすことができません。計画的に老後資金を貯めることができますが、お金が必要になった時におろすことができないことはデメリットです。
積立投資③保険
保険と聞くと、多くの方は、万が一のことがあった時に保障を受けることができるものであると思っていると思います。しかし保険の中には、資産運用で利用できる商品があります。資産運用で利用できる商品のことを貯蓄性保険といいます。貯蓄性保険に関しては、別記事で詳しく説明をしているので是非参考にしてください。
大きな金額を運用したい方向けの積立投資
つみたてNISAやiDeCoの上限金額まで運用をしてももっと大きな金額を運用したい方もいると思います。
そんな方におすすめなのが、セゾン資産形成達人ファンドです。セゾン資産形成達人ファンドはモーニングスターでも高い評価されているファンドになります。モーニングスターとは、投資信託の評価をしている会社になります。
また、パフィーマンスも非常に良く、運用が開始されたのは、2009年ですが2020年2月現在で基準価額は24,000円を超えています。投資信託の基準価額は10,000円からスタートするので11年で約2.4倍以上になっているファンドです。
チャートの動きを見てもほぼ右肩上がりなので安心して購入することが出来そうです。資産形成達人ファンドが長期積立投資におすすめの理由は主に2つあります。
1つのファンドで分散投資が出来る
セゾン資産形成達人ファンドは、このファンドだけで様々な国や地域に投資することが出来ます。日本やアメリカ、ヨーロッパ、新興国など幅広い国や地域の株式に投資をしています。株式への投資が主になりますが、株式の調子が悪い時は債券にも運用する商品なのでアセットの分散も可能なファンドになっています。
手数料が安い
セゾン資産形成達人ファンドは、信託報酬が低いファンドです。セゾン資産形成達人ファンドの信託報酬は、年率1.35%±0.2%となっています。様々なアセットや国に投資されているファンドのことをバランスファンドといいます。バランスファンドの中には、信託報酬が2%を越えるものがあるので、セゾン資産形成達人ファンドの信託報酬は可なり安いと思います。また購入時にかかる手数料も無料なことも大きなメリットです。
安定的に資産を貯めることに適した投資手法
今回は、数ある投資の種類から積立投資にフォーカスして説明をしました。積立投資は、安定的に資産を貯めていくにはもっとも適した投資手法であると思います。是非今回の記事を参考に、老後資金や学費など長い期間をかけてお金を貯める必要があるものについては積立投資の利用を検討頂ければ幸いです。