株初心者のあなたへ株式投資のあれこれマニュアル

「資産運用」と聞いて真っ先に思い浮かべる「株」という一文字。株主優待でお得に外食やレジャーを楽しむお金持ちや、デイトレードで生計を立てる猛者の姿をイメージする人が多いのではないでしょうか。

少し前までは、「株式投資」は手数料が高く、お金持ちが余っている資産を運用する手段の一つでした。しかし近年では、インターネットの発達や手数料の引き下げ、さらには「ポイント投資」なる新たな仕組みが出てきており、投資は誰にでも開かれたものとなりました。近頃は20代の若い世代でも、インターネットで株取引をしている人は増えてきています。

この記事では、これから株式投資を始めたいあなたが最初に知るべきことをまとめました。株式投資の始め方やリスク管理の方法など、すべて初心者にも実践しやすい簡単な内容となっています。

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株式投資の基本的な疑問

株初心者にとっては、株で利益を上げる仕組みを学んだり、証券会社に口座を開設したりすること自体が手間に感じられますよね。私も本格的に投資を始める前はそうでしたが、やってみると意外と簡単に始められるものです。

まずは株式投資を始める前に抱く次の3つの疑問について解説していきます。株式投資のハードルは想像しているより高くないことを、感じていただけると嬉しいです。

  1. どうやって株で儲けるの?
  2. 必要な資金は最低いくら?
  3. 株式投資を始めるまでの流れは?

①どうやって株で儲けるの?

株でお金を儲ける方法は2つあります。1つは、株を安く買って高く売ることで「値上がり益」を得る方法。もう1つは、企業が利益の一部を投資家に還元する「配当金」を貰う方法です。これらは「現金」を稼ぐ方法です。

また、株主優待を貰うことも儲け方の1つと呼べるでしょう。企業が株主に返礼品のような形で贈る品物には、自社製品や金券類など様々な種類があります。現金を稼ぐことはできませんが、「金券」を貰ったり、「商品・サービス」を貰うことができます。

「株で利益を得る」と言った場合、上記3つのどれかに当てはまります。株式投資でどれくらい稼ぎたいのか、投資家の目標によってどの戦略を取るかは異なります。それぞれの利益の出し方について、詳しくは後述します。

②必要な資金は最低いくら?

必要な資金は特に決まっていませんが、最低でも5万円以上、できれば10万円以上の金額を用意できると、株の取引を始めやすいです。

証券会社のホームページやアプリを使って株価を調べてみると、概ね数百円〜数千円ですよね。そのため、「○百円でこの有名企業の株が買えるんだ!」と思われやすいのですが、それは勘違いです。

東京証券取引所に上場している国内株は「単元」という単位で売買されます。100株または1000株を1単元と呼び、単元ごとに売買するのです。株価が500円の株を買う場合、1単元が100株なら、最低必要な金額は5万円となります。

100万円、1000万円と資金が大きいほど利益も大きくはなりますが、5万円、10万円からでも株を始めてお金を増やすことはできます。お金が少ないかも、と思っている人も安心してくださいね。

1株ずつ株式を購入する方法は存在しますが、現状では手数料が非常に高額であることが多く、あまりおすすめすることはできません。(SBIネオモバイル証券では業界最低水準の手数料で1株単位での株式を購入できるようになりました。業界全体としてこの流れに乗っていけば、数百円からの投資が一般的になるかもしれません)

③株式投資を始めるまでの流れは?

まず、証券会社に口座を開設します。インターネット証券会社であればオンラインで申し込みができるので、各証券会社の公式ホームページから申し込みましょう。本人確認等が完了すれば、証券会社から郵送で口座開設完了のお知らせが届くといったステップを経て、株式の取引ができるようになります。

次に株式を買うためのお金を証券会社の口座に入金しなければなりません。お金を引き落とす銀行口座を登録しましょう。口座を開設した証券会社と同じグループの銀行に口座を持っているなら、その銀行口座を登録すると良いでしょう。後述するように、銀行口座から証券口座までのお金の移動がスムーズに行えます。

ここまでできたら、早速株式を購入しましょう。インターネット証券会社の場合、ブラウザ上またはスマートフォンアプリで株式の売買ができます。自分が買いたいと思う株式の銘柄を検索し、欲しい株数を入力して購入します。

買った株式の株価が大きく上がったときなど、株式を売りたいこともありますよね。売却の操作も同様で、ブラウザ上またはスマートフォンアプリで売りたい株数を入力し、売却できます。

株式投資での目標と利益の出し方

前の項目で、株式投資による利益の出し方は3つあるとご紹介しました。株式投資でどのくらい利益を上げたいのか、投資家の目標によって取るべき戦略が異なるので、3つの利益の出しがあるのです。

この項目では、目標別に利益の出し方を解説します。次の3点について、早速見ていきましょう。

  1. 少ない資金で大きく儲ける「値上がり益」
  2. コツコツ着実に儲ける「配当金」
  3. 日常生活を充実させる「株主優待」

①少ない資金で大きく儲ける「値上がり益」

株価は企業の業績や投資家の需給によって常に上下に変動するものなので、株は安く買って高く売ることが可能です。こうして得られる利益のことを「値上がり益」と呼びます。

例えば、ある企業の株価が100円のときに1000株を購入したとします。このとき支払うお金は100円×100で10万円です。その後、株価は101円になったり99円になったり変動しますが、最終的に102円で1000株を売れた、としましょう。手元に入るお金は10万2000円です。値上がり益として2000円を儲けることができました。

ただし、売買の回数が多いほど手数料が多くかかってしまいます。手数料というコストを支払ってもプラスの利益となるようにするには、買値と売値がある程度離れていなければなりません。上記の例では、手数料が2000円未満なら儲けが出ています。

買値から株価が少し上がっただけで売ってしまい、手数料を支払った結果、結局はマイナスになってしまった…となれば意味が無いですよね。また、買値から一度は株価が上がったけど、もっと上がるのを待っているうちに株価が下がっていってしまった…というケースももったいないです。

このように、値上がり益で儲ける投資は売買のタイミングが重要です。後述するチャートの分析に代表される知識と経験が必要な投資法なのです。

とはいえ、一度の売買で10%といった大きな利益を出すことも可能なので、人気の投資法です。デイトレードで生計を立てている人は、値上がり益を追求しているんですよ。

②コツコツ着実に儲ける「配当金」

「値上がり益」は株の売買でお金を稼ぐ方法でしたが、売買しなくても株で稼ぐことは可能です。株式を保有しているだけで貰える「配当金」を狙って投資をするのです。

配当金とは、企業が生み出した利益から投資家に還元されるお金です。そもそも株式投資とは、投資家が企業にお金を出資することなので、事業が上手く行ったら出資してくれた株主に配当金として還元する仕組みなのです。

一般的には、利益をたくさん出している企業は配当金が多く、利益が少ない企業は配当金も少ない傾向があります。ただし利益の多寡に関わらず、配当を実施していない企業もあります。

また、企業によって株価に対する配当金の大きさも異なります。例えば、企業Aの配当金が1株あたり100円、企業Bの配当金が1株価あたり50円だったと仮定しましょう。企業Aの株価が2000円、企業Bの株価が500だったら、どちらの株を買うのがお得だと思いますか?

2000円の投資で100円の配当を貰える企業Aよりも、500円の投資で50円の配当を貰える企業Bの方がお得ですよね。企業Bの株を4株買えば、2000円の投資で200円の配当金を貰えます。

上記の例のように、株価に対する配当金の多寡は企業によってまちまちです。配当金で儲けを出したいなら、まず配当を実施しており、かつ配当金利回りが高い株式に投資するのが良いでしょう。

売買で利益を出すには買い・売りのタイミングを適切に判断する必要があって難しいのですが、株式を保有しているだけなら簡単ですよね。高くても年間で5%程度の利益ではありますが、高配当の株を保有することは、初心者向けのシンプルな投資法と言えます。

③日常生活を充実させる「株主優待」

企業による株主への利益還元は、配当金以外に「株主優待」でも行われます。株主優待も実施している企業と実施していない企業かあるので、株主優待狙いの投資をするときは、企業が優待を実施しているか調べてから投資をしましょう。

株主優待では、例えば、企業の自社製品やチェーン店の割引券などを貰うことができます。その他、全国で使えるクオカードを株主優待にしている企業も。

例えば、日本航空は国内線の割引券を株主優待にしています。保有株数が多い人や長期で株式を保有している人には、追加で割引券が貰える制度を取っています。

ビールや清涼飲料水メーカーのキリンHDは、自社製品の詰め合わせを株主優待にしています。アルコール類のみ、ソフトドリンクのみ、など詰め合わせの内容も大まかに選択できるので、ファミリーにも独身者にとっても嬉しい優待となっています。

このように、株主優待が充実している企業の株式を買うと、日常生活で少し得をすることができます。現金で儲ける①②とは異なりますが、株主優待も実質的には投資による利益と呼べるでしょう。

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株式投資でやってはいけない注意点

株式投資で利益を出すことのメリットを紹介してきましたが、株取引には当然リスクがあります。大きなリターンを得る代わりに大きなリスクを取る金融商品なので、銀行預金などとは違ったスタンスを身に付けてください。

まず、投資初心者の方は次の3つのポイントに気をつけてください。株式投資で利益を上げることも重要ですが、大きな損をして生活に打撃を与えることを避けるのも、同じくらい重要です。

  1. 生活費など必要なお金には手を出さない
  2. 1つの銘柄に資産を集中させない
  3. 甘い誘い文句に惑わされない

①生活費など必要なお金には手を出さない

「投資は余剰資金で」というスローガンをよく聞きますよね。株式投資で上手く行っているときは、手持ちのお金をどんどん投資に回してたくなってしまうものですが、ぐっと堪えてください。ここで生活費等必要と決まっているお金や、子供の将来の学費のために取っておいてあるお金などに手を出してしまうと、取り返しがつかないことになるかもしれません。

株式市場のトレンドに上手く乗れているときはどんどんお金が増えるのですが、未来永劫ずっと勝ち続けられるとは限りません。相場は変動するものなので、投資が上手く行かない状態になることはあり得ます。リーマンショックのような大暴落は10年に1度といったスパンで繰り返されていますし、明日大暴落が来る可能性もゼロではないのです。

生活費や教育費を投資に回しているときに大暴落が来てしまったらどうなるのか、考えてみましょう。暴落してから暴落直前の水準まで株価が回復するには、年単位の時間がかかります。来月の食費が無い、来年から私学に入学する子供の入学金が無い、といった事態は避けられません。

このような取り返しのつかない事態を避けるためにも、投資は必ず「余剰資金」で行いましょう。余剰資金とは、手持ちの資産から必要な生活費と使い道が決まっているお金を除いた資産のことです。仮に失ったとしても直後の生活や将来設計に影響を与えない余剰資金で投資を楽しみましょう。

②1つの銘柄に資産を集中させない

「1つのカゴに卵を入れるな」という名言も、投資の世界では非常によく聞きます。これは、資金を1つの会社や特定の業界の株式に偏らせることの危険さを例えた文です。生卵が10個あったとして、すべてを1つのカゴに入れてしまうと、そのカゴを落としたときに10個の生卵はすべて割れてしまうでしょう。カゴも10個用意して1つずつ入れておけば、カゴを1つ落としてしまっても9個の生卵は無事です。

株式投資でも同じことが言えます。例えば、有名な自動車メーカーに投資をする場合を考えましょう。資金が100万円あり、100万円すべてを1つの自動車メーカーに投資していた場合、その会社が不祥事を起こしたり、リコールなどの騒動で消費者の信用を落としたりしたら、一気に株価が下落します。株価が半減してしまえば、投資した100万円は一瞬で50万円になってしまいます。

このような事態を避けるために、生卵を分散して守る「分散投資」をしましょう。例えば、資金が100万円あれば10個の会社に約10万円ずつ投資する、という戦略を取るのです。投資した10社に先ほどのような株価が半減した自動車メーカーが入っていたとしても、10万円が5万円に半減するだけなので、投資した100万円は95万円に目減りするだけとなり、大きな損失を免れることができます。

分散投資をしましょう、と言うと「具体的に何銘柄に分ければ良いの?」とよく聞かれます。分散すればするほど効果は高まりますが、もし100社、200社と分散してしまうと管理が大変になってしまいますよね。一般的には、8社以上への分散であれば十分に分散投資の効果を得られると言われています。

③甘い誘い文句に惑わされない

株価は経済動向や個別企業の業績、さらに投資家による需給といった多くの要因によって決まります。簡単に先を読むことはできませんし、また経験と知識のあるベテランのプロトレーダーでも100%の勝率で利益を上げることはできません。株初心者であれば、なおさら株の難しさに直面する機会は多いでしょう。

「どうして勝てないんだろう…?」と心が弱くなったとき、「この方法なら初心者でも簡単に稼げます!」「この投資法で10万円が1億円になりました!」といったうたい文句の情報商材に手を出してしまう初心者投資家は後を絶ちません。誰でも簡単に勝てる魔法のメソッドなどは存在しませんので、このような上手い話に釣られないでください。「簡単に儲けることができたら、今の生活を脱することができるのに」という人間心理につけこむ詐欺がほとんどです。

100%勝てる方法は存在しませんが、勉強と経験によって勝率を高めることはできます。勉強方法については後述するので、投資の初心者は魔法のメソッドを求めず、地道に勉強をしていきましょう。

自分ルールで株式投資のリスク管理

配当や株主優待を目当てにする投資では、基本的に買ったら売らずに保有しているので、売り時を気にする必要はあまりありません。一方、値上がり益を狙う場合は売り時が非常に重要となります。利益を最大まで伸ばすことよりも、次に説明するように「損失を最小限にする」ことを目標にして、値上がり益を出していくのがおすすめです。

  1. 利確ポイントを決めておく
  2. 損切りポイントを決めておく

株価が上がったときにいつ売って利益を確定させるのか、予想に反して株価が下がったらいつ損切りをするのか、という問題は、ケースバイケースに感じられるかもしれません。しかし、利益を最大に、損失を最小にするために臨機応変な対応を行うことは非常に難しいです。次に説明するような機械的なルールを決めておくことで、あなたの資産を守ってください。

①利確ポイントを決めておく

投資家の間でよく使われる「利確」とは「利益確定」のことです。株式を買ったときよりも高く売ることで、利益を確定させることを指します。

株価は常に変動するものです。ある株は購入時に100円だったのですが、105円になったと仮定しましょう。ここで売りますか?それとももう少し値上がりするのを待ちますか?

値上がりするのを待っていると、今度は110円になりました。さて、ここで売りますか?もっと値上がりするのを待ちますか?

…残念でした。この株は次の瞬間には100円に戻り、さらに95円まで下落してしまいました。

株価が上がっているときは「このまま待っていればどんどん株価が上がるのでは?」と考えがちです。しかし、この例のように一時は株価が上がってもすぐに下落してしまう可能性もあります。待ち続ければ利益が出るわけではないのです。

そこで、「買値から〇%上がったら必ず売る」という利確ポイントを自分なりに決めておくのです。前の株の例で、5%上がったら売るというルールがあったら、100円が105円になった段階で売ることができるので、儲かっていましたね。

②損切りポイントを決めておく

利確ポイントだけではなく、「どこで損切りをするのか」というルールも決めておきましょう。前の例では100円だった株が95円になってしまいましたが、「そのうち株価が上がるだろう」と楽観的に構えているうちに、90円、85円、80円…とどんどん下落し、損失が大きくなってしまうかもしれません。

「買値から5%下がったら売る」という損切りポイントを設けていた場合、100円から95円に下がった段階で売ることができるので、損失も5%で済みます。一方で、「そのうち株価が上がる」と信じて80円まで株価が下がってしまい、泣く泣く損切りをした場合は20%もの損失です。次の投資に使うお金が大きく減ってしまいますよね。損する場合、できるだけ軽傷で済ませるために損切りポイントを決めておくことが重要なのです。

初心者のための証券会社の選び方

オンライン上で口座を開設することができ、取引もオンライン上で行える、インターネット証券会社が便利です。店頭取引を前提とした証券会社よりも、手数料が低いといったメリットもあります。

しかし、インターネット証券会社も千差万別。近年は証券会社の数も非常に多く、初心者にとっては証券会社選びもハードルの1つとなっています。

口座開設のメリットがある証券会社の選び方について、ポイントを紹介していきます。これを参考に証券口座を開設する会社を選んでみてください。

  1. 売買にかかる手数料が安い
  2. ポイントで投資ができる
  3. 入出金が簡単

①売買にかかる手数料が安い

株式を購入したり売却したりするためには、手数料がかかります。基本的には取引する金額(約定代金)に応じて手数料体系が決まっています。

従来は、1円でも取引があれば手数料が発生するのが一般的でした。ところが、SBI証券と楽天証券は1日10万円以下の約定代金に対する手数料を無料とするサービスを開始したのです。

「10万円以内で買える株なんて存在するの?」と思う方もいるかもしれませんね。例えば、ヤマダ電機の株はいかがでしょうか。株価は500円程度で、これを100株まとめて買うので必要なお金は約5万円となります。

さらに、同社は株主優待でヤマダ電機でのお買い物に使える割引券を配布しています。嬉しい株主優待のついている有名企業の株でも、10万円以内で購入できるものはあるのです。このような株取引が手数料無料で手に入るのは、ありがたいですよね。

インターネット証券会社は手数料が安いのが魅力ですが、特にSBI証券、楽天証券、マネックス証券は業界内でも最安の手数料水準となっています。少額から株取引を始めるであろう株初心者にぴったりの証券会社といえます。

②ポイントで投資ができる

「ポイント投資」は最近のトレンドで、投資が身近になるきっかけとも言えるでしょう。最も有名な例は楽天証券で、楽天市場の利用や楽天カードの支払いなどによって貯まるRポイントを使い、投資信託を購入できるサービスがあります。

また、SBIネオモバイル証券ではファミリーマートなどを利用すると貯まるTポイントを使って、株式を購入することができます。Tポイントを貯められるお店は街中に非常に多いので、重宝する個人投資家も多いのではないでしょうか。

汗水流して稼いだお金を使うのと異なり、お買い物の特典として貰ったポイントで株式を買えるなら、ノーリスクの投資とも言えるでしょう。「ちょっと投資に興味があるけど、自分のお金を使うのは怖いな…」と感じている株初心者の方は、ポイント投資ができる証券会社で取引を始めるのがおすすめです。

③入出金が簡単

株式の取引をするためには、最初に解説したように証券会社の口座が必要です。証券口座に入っているお金で株式を購入するためです。

では、証券口座にお金を入金するにはどうしたら良いのでしょうか?一般的には、銀行口座からの引き落としになり、銀行からお金が引き落とされてから証券口座に反映されるまで、手間と時間がかかってしまいます。

証券口座への入金はできるだけスムーズに行えた方が良いです。常に変動する相場では、今すぐにこの株を買いたい!という状況も出てくるからです。このようにときに、入金に時間がかかっていては儲けるチャンスを逃してしまうかもしれません。

入金をスムーズにするには、証券会社と同じグループの銀行口座を使うのがおすすめです。例えば、SBI証券なら住信SBIネット銀行、楽天証券なら楽天銀行です。これらの会社はグループ内で即時入金のシステムができており、また銀行口座から証券口座へ自動的に入金するよう設定することもできます。

証券口座から銀行口座にお金を移す出金についても同様です。証券会社を選ぶときは、自分が既に口座を持っている銀行と同グループの証券会社が無いか探してみましょう。また、新たに証券口座を作る場合は、同グループの銀行口座も同時に申し込んでおくと、スムーズな入出金が可能となるケースが多いです。

株式投資の勉強法

株式投資は運で行うものではなく、経験と知識をベースにした取引です。勉強によって勝率を上げることができるのも、株式投資の特徴の1つ。

この項目では、株式投資の勉強に必須の2つのキーワードを解説します。実際に筆者が利用している書籍やウェブサイトを紹介していきます。

  1. チャート分析
  2. ファンダメンタルズ分析

①チャート分析

証券会社で個別銘柄を調べると、縦軸が株価、横軸が日付や時刻のグラフに行き当たることが多いです。これは「チャート」と呼ばれている株価の動きを表すグラフで、多くの投資家が売買のタイミングの参考情報として使っています。

特に、縦にながい長方形の上下にヒゲのような直線が伸びた「ロウソク足チャート」は、トレードの判断に使われます。ロウソク足から読み取れる株価の動きの勢いなどから、投資家の集団心理を把握することができるからです。

チャート分析を学ぶために株初心者におすすめなのが、「たった7日で株とチャートの達人になる! 改訂版」という書籍です。実際に、私もこの書籍を使ってチャート分析を勉強しました。見開き2ページごとに重要なポイントが図解されているので読みやすく、理解しやすいです。また、目次も見やすくて検索しやすいので、実際にチャートを見て疑問が沸いたとき、すぐに参照できました。

②ファンダメンタルズ分析

ファンダメンタルズ分析とは、会社の財務諸表を読むことで事業が上手く行っているか、将来の事業への投資はどれくらい行っているか、などを分析することです。会計の知識があればすぐに慣れると思いますが、初心者にとっては難しく感じられますよね。

「ファンダメンタルズ分析」そのものを学べる書籍もたくさんあるのですが、自力で分析しなくても、プロにお任せしてしまいましょう。上場企業のファンダメンタルズ分析の結果が掲載されている「会社四季報」をおすすめします。

会社四季報には各企業の業績予想など、株式投資に役立つ情報がたくさん掲載されています。プロがファンダメンタルズ分析を行い、読みやすいコメントとして掲載されているのです。また、企業概要も掲載されているので、これから投資したい株を見つけるのにも最適です。

株式投資はコツコツ利益を積み重ねることが重要

株式投資の初心者に向けて、まず初めに知っておいてほしいことを記事にまとめました。株式投資の儲け方や始め方といった最初の一歩から、注意点とリスク管理、また投資を上達するための勉強法についてご紹介してきました。

特に注意点やリスク管理について詳しく解説したのは、お金を失っては投資を続けることができないからです。私もそうでしたが、初心者は株式で儲けることに意識が向かいすぎてしまい、軽傷で済ませる負け方ができず、大損に結びついてしまうことが多いのです。

ご説明したとおり、投資で100%勝つことは不可能です。負けるときもありますが、上手く負けて損失を最小限にして、その後も投資を続けてコツコツ利益を積み重ねることが重要なのです。

「利確ポイント」「損切りポイント」の機械的なルールを守っていけば、リスク管理はバッチリです。資産を守りながら利益を伸ばす投資をしていきましょう

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