FXの「スワップポイント」をご存知でしょうか?上手に活用すれば大きな不労所得になる魅力的な利益で、スワップポイント狙いのFXトレーダーも大勢います。
この記事ではFX初心者のために、スワップポイントとは何か、スワップポイント狙いのFXにはどんな稼げる理由と失敗の原因があるのかを解説していきます。
おすすめの通貨ペアも解説するので、FXで不労所得を目指す方は、この記事を参考にしてください。
この記事の目次
スワップポイントとは?
スワップポイントとは、FXでやり取りする2つの通貨の国に、金利差があるため生じる「利息」のようなものです。
例えば、金利の低い国の通貨を売り、金利の高い国の通貨を買うと、金利差の収益が発生します。これが「スワップポイント」で、FXで稼げる利益の一つです。
金利差が大きければ大きいほど、スワップポイントは大きくなります。日本など先進国は金利が低く、新興国は金利が高い傾向にあるので、円を売ってトルコリラや南アフリカランドを買うFXトレーダーも大勢います。
以上のように、FXには為替レートの変動を利用する以外に、スワップポイントで稼ぐ方法もあるのです。FXで稼ぐ方法には、2種類あることを覚えておきましょう。
スワップポイントで稼げる理由
FXでは、スワップポイントを狙うトレーダーもいます。スワップポイントで稼げる理由を3つ紹介していきましょう。
毎日利益を得られる
ポジションを1日保有すると、その日の分のスワップポイントをもらうことができます。つまり、毎日利益をもらうことができるのです。
これは他のトレード方法と比べても珍しいメリットです。例えば株式投資だと、配当金が支払われるのは半年ごとです。しかも、配当金をもらえる権利が確定する前に売却してしまったら、配当金をもらうことができません。数ヶ月間保有していたのに、配当金をもらえないケースもあるのです。
一方、FXのスワップポイントなら毎日もらえるので、「長く保有したのに利益がもらえなかった」といった不公平なことはありません。短期の保有なら少額のスワップポイントを、長期の保有ならもっと大きな金額のスワップポイントをもらえます。
外貨預金より高利回り
FXではレバレッジをかけられるので、外貨預金よりも高利回りで運用することができます。
レバレッジとは、自分の資金を証拠金としてFX会社に預けることで、自分の資金の何倍ものお金があるのと同じポジションを取れることです。資金が少なくても、大きなポジションが取れるようになっています。外貨預金ではこのような仕組みはありません。
レバレッジが1倍だと、FXのスワップポイントは外貨預金の金利と同じになります(手数料で若干増減はあります)。しかしレバレッジが2倍なら、同じ資金でも2倍の金利をスワップポイントとして得ることができます。
国内のFX会社では最大レバレッジが25倍なので、最大で外貨預金の25倍の利回りを狙うことができます。外貨預金には無いレバレッジを活かすことで、ほとんど同じような運用方法なのに外貨預金より高利回りな運用ができます。
初心者でも成功しやすい
スワップポイント狙いの運用方法は、FX初心者でも失敗しにくいメリットがあります。
FXらしい為替レートの変動を利用した取引方法は、実は初心者には難しい方法なのです。エントリーするタイミングや決済・損切りの判断など、知識や経験を積まないと正しく行動できない場面が多いからです。トレーダーたちがチャート分析を一生懸命勉強するのも、難しい取引方法を攻略しようとするためです。
しかし、スワップポイント狙いの投資方法なら、そこまで難しいスキルは必要ありません。基本的には、ポジションをずっと保有するだけでスワップポイントが貯まって利益になるからです。
スワップポイント狙いの投資方法でも、高値掴みはしないようにチャートの形状やトレンドは確認した方が良いです。それにしても、為替レートの変動で儲けるよりは簡単にできる運用方法なので、FX初心者にはスワップポイントを狙うことをおすすめします。
スワップポイントで失敗してしまう原因
FXでスワップポイント狙いの運用を始める前に、理解しておきたい注意点を3つ解説していきます。良い情報だけでなく、失敗してしまう原因も理解しておきましょう。
支払う側のポジションもある
スワップポイントをもらう側のポジションと逆のポジションを取ると、スワップポイントを支払う側になって損をしてしまいます。「高金利の通貨を売って低金利の通貨を買うポジション」だと、スワップポイントの支払いが発生するので注意しましょう。
例えば、ドル円だと米ドルの方が円より高金利なことが多いので、売りポジションは基本的にスワップポイントの支払いが発生します。しかも、買いポジションでもらえるスワップポイントよりも多くを支払うことになります。手数料などのコストが差し引かれるため、利益より損失の方が大きくなるのです。
したがって、自分が持っているポジションはスワップポイントをもらえる側なのか支払う側なのかを確認してから、長期保有するか考えましょう。支払う側なら、早めに決済してスワップポイントの支払いを少なく抑えた方が良いでしょう。
新興国通貨はハイリスク
新興国通貨は金利が高いことが多く魅力的ですが、リスクも大きいことは理解しておきましょう。
ここで言うリスクとは、通貨の価値が暴落するリスクのことです。トルコリラや南アフリカランドなどは高金利ですが、これらの通貨を保有していると、通貨危機が起きて暴落してしまい、大損してしまう可能性があります。
新興国は財政や経済が先進国と違って不安定なため、通貨危機が起こるリスクが高いです。これを踏まえて、FXで新興国通貨のポジションを保有する場合、少しの量に留めておくなどのリスク管理を行いましょう。
トルコリラ円が20円を割り、トルコ戦士達が散っていく。
これが戦い。悲しい限りだ。#トルコリラ#トルコ#スワップポイント— トルコ戦士 (@try_Warrior2018) August 10, 2018
レバレッジのかけすぎはハイリスク
FXではレバレッジを大きくするほど利回りが高くなるので、最大の25倍に上げたいと思う方も多いでしょう。
しかし、レバレッジが高くなるとリスクも大きくなることを覚えておきましょう。
レバレッジを大きくすると、自分の資金に対して大きな金額を運用することができます。しかし、為替レートの変動に弱くなるデメリットがあり、ロスカットされやすくなってしまいます。
特に、新興国のようにスワップポイントが高い通貨は、為替レートが大きく変動しやすいです。レバレッジを大きくしているとロスカットされやすいので、新興国通貨と高レバレッジの組み合わせには注意が必要です。
レバレッジは25倍に設定されており、動かせないFX会社も多いです。その場合は、ロット数を少なく、資金を多く入金することで、レバレッジを低くするのと同じ効果が得られます。
スワップポイントで稼ぐのにおすすめの通貨ペア
スワップポイント狙いでFXを始めるなら、通貨ペア選びが重要です。以下の2点を満たす通貨ペアで運用することで、リスクを抑えつつ、スワップポイントという不労所得をゲットすることができます。
✅ 金利差が大きい
✅ 通貨が安定している
以上の2点を満たす通貨ペアでおすすめなのが、豪ドル円とNZドル円です。ドル円も悪くはないです。
金利差だけを重視するならトルコリラ円や南アフリカランド円など新興国通貨が候補に上がりますが、失敗する原因でも解説したように安定性が心配です。安定性をクリアしつつ、そこそこ金利差もある通貨ペアとして、豪ドル円とNZドル円が候補になるでしょう。
FXのスワップポイントについてのまとめ
FXのスワップポイントについて解説してきました。ポイントをおさらいしていきましょう。
- スワップポイントは通貨ペアの金利差による利息のような利益
- 毎日利益を得られ、外貨預金より収益性が高く、初心者でも取り組みやすい
- スワップポイントを支払う側のポジションなど、注意点もある
- スワップポイント狙いなら、豪ドル円、NZドル円がおすすめ
スワップポイントは不労所得になるので、FXのトレーダーもスワップポイント狙いの人が大勢います。
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