「将来のために資産を増やしたいけど、どうすればいいのか分からない」
「間違った方法で投資しないために基本的な知識を身につけたい」
資産運用においてリスクを減らすためには、投資家が正しい知識を身につけることが重要です。投資の基本を理解しておくことで、損失を増やしてしまう可能性を減らすことができます。
この記事では資産運用をこれから始める初心者に向けて、投資の基本やコツをお伝えします。
投資の基本とは
投資を始めるときに初心者が意識すべきことはライフプランです。人生には結婚や子育て、マイホームなどのイベントがあり、その時には多額のお金が必要となります。
また、自然災害や病気などで働けなくなり、収入が途絶えてしまう可能性もあること。もし自分の資産がなければ不測の事態に対応できず、生活が苦しくなるリスクは大きくなります。
結婚願望や子どもの有無、理想の老後を考えておくことで必要な資産額を計算することが可能。そして将来に起こりえることに備えるために、今から少しずつ投資を始めることが重要です。
これから投資を始める人が知っておくべき基本は4つあります。
- 投資における複利とは?
- 投資と貯蓄はなにが違う?
- 投資には手数料がかかる?
- 投資するリスクとは?
それぞれの項目について詳しく見てみましょう。
投資における複利とは?
株式や投資信託などの投資では複利を活かしてリターンを大きくすることができます。投資によって得られた利益を再投資することで、将来的にはより大きな利益を得られるのが特徴。
例えば年利5%の金融商品に100万円を投資したとして、得られた利益をすべて投資資金に回すとします。すると次のように投資資金と利益は増えていくのです。
- 1年後:投資資金は100万円:投資による利益は5.0万円
- 2年後:投資資金は105万円:投資による利益は約5.3万円
- 3年後:投資資金は110.3万円:投資による利益は約5.5万円
- 4年後:投資資金は115.8万円:投資による利益は約5.8万円
- 5年後:投資資金は121.6万円:投資による利益は約6.1万円
1年間だけ投資したのに比べて、5年間投資すると毎年の利益が1万円以上増えていることが分かります。
投資期間を伸ばすことで複利により利益を増やしやすくなることを知っておきましょう。
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投資と貯蓄はなにが違う?
将来のためにお金を準備するには投資する方法と貯蓄する方法があります。一般的に投資する目的はお金で株や投資信託などの金融商品を購入して、資産を増やしていくことです。
一方、貯蓄では銀行にお金を預けておき、生活費など支出のためにいつでも引き出せるようにします。投資したお金はすぐに引き出すことができず、損する可能性があるため注意。
すぐに必要となるお金は貯蓄しておき、余剰資金は投資して資産を増やしていくことが重要です。初心者の方は生活費など暮らしに必要なお金で投資しないよう気をつけましょう。
投資には手数料がかかる?
一般的に個人の投資家が資産運用するには、証券会社が定めた手数料を支払うことが必要です。最近ではインターネットで取引できる証券会社が多く、少ない手数料で投資を始められます。
初心者が注意すべき手数料は「売買手数料」と「信託報酬」です。売買手数料は基本的に株や投資信託などを売買するたびに発生する手数料であり、取引回数が増えるほど費用が高くつきます。
信託報酬は金融機関に投資信託を運用してもらうために支払う手数料です。信託報酬の相場は純資産総額に対して年0.5%から2%であり、報酬率が低いほど投資家の損失が減ります。
投資のコストをなるべく減らすために、売買手数料と信託報酬に注意して投資しましょう。
投資するリスクとは?
金融商品への投資にはさまざまなリスクがあり、リスクによって利益が増えたり減ったりします。投資の損失を抑えるためには前もって投資のリスクを知っておくことが重要です。
初心者が知っておくべき投資のリスクは5つあります。
- 流動性リスク:保有する株・投資信託などを売りたい価格で売れないこと
- 信用リスク:投資先の企業が経営破綻などによりお金を返済できなくなること
- 株価変動リスク:市場の動向や景気で株価が変わってしまうこと
- 金利変動リスク:金利が変わることで債権の価格が変わること
- 為替変動リスク:為替の動きで一部の金融商品における価値が変わること
これらのリスクを対策するには普段から情報を収集しておき、世の中の流れを把握しておくことが大切です。
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投資における基本的なコツ
「投資でリターンをうまく増やしたい」と思う人は多くいるでしょう。株や投資信託への投資には3つのコツがあり、投資家はコツを意識しておくことで損する可能性を減らせます。
長期投資する
少ないリスクで大きな資産を形成するには、同じ金融商品を長期的に投資することがオススメです。長期投資により複利を活かすことができ、あなたの資産運用の効率が向上します。
多くの投資信託では自動で再投資する方法や積立投資する方法があり、手間なく長期投資することが可能です。投資にあまり時間を割けない人は投資信託に投資することを勧めます。
分散投資する
株や社債に投資するときは1つの銘柄に拘らず、複数の銘柄に分散投資することが重要です。投資先が複数あることでリスクを分散できて、資産が大きく減ってしまうことを防げます。
例えばA社とB社とC社の株をそれぞれ10万円ずつ購入するとします。このときA社が倒産して株式の価値がなくなったとしても、B社とC社が残っていれば10万円の損失で済むもの。
もしA社だけに30万円投資していたら、経営破綻により投資資金がすべて無くなってしまうリスクがあります。分散投資するために複数の銘柄や投資信託を検討しましょう。
手数料を減らす
投資するときは手数料の安いネット証券で口座を開設して、コストをできるだけ減らすことも大切です。コストを少なくすることでリターンが目減りすることをある程度防止できます。
まとめ
将来の出来事に備えるためには投資の基本を身につけて、すぐに資産運用を始めることが重要です。投資するタイミングが早ければ、複利によってリターンが増えやすくなります。
投資するときは手数料の少ない証券会社を選び、複数の銘柄に投資することがオススメ。自分が使いやすい証券会社の口座を開設して、さっそく投資に挑戦してみましょう。