テンバガーとは?成功すれば数年で資産10倍以上も夢じゃない

株式投資では資産を爆発的に増やす方法として「テンバガー投資」が知られています。テンバガー投資が成功すれば、数年で資産を10倍以上に増やすことも夢ではありません。

テンバガーを夢見る投資家は大勢いますが、全員が成功できるわけではありません。将来有望な銘柄を見つける難しさがあり、なかなか成功しにくいのです。

しかし、大きな利益が得られる魅力的な投資方法なのも事実。この記事ではテンバガーとは何か、そしてその探し方について解説していきます。

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テンバガーとは

上昇するチャート
株式用語のテンバガー(Ten Bagger)とは、株価が10倍になった株式や、10倍になりそうな株式のことです。特に5年といった短い期間で10倍になる銘柄のことを指すことが多いです。

多くの投資家がテンバガーに憧れるのは、将来大化けするテンバガーに早くから投資すれば、短期間で資産を10倍にできるからです。誰もその株式の可能性に気づいておらず、割安なときに株式を買っておき、急上昇して10倍になってから売りたい、というわけです。

10倍ということは、10万円の投資なら100万円に、100万円の投資なら1000万円に増えるのです。投資だけで5年で10倍に資金を増やせるなんて、夢のある話ですよね。

ちなみに、野球用語のテンバガーが由来となっています。野球でバガーは「塁打」という意味です。1試合で10塁打(テンバガー)を記録するくらい勢いがあることで、10倍になるくらい勢いが強い株式を例えているのです。

有名なテンバガー株

短期間で株価が10倍になるなんて、信じられない方もいるでしょう。実際に日本株式で10倍になった銘柄はいくつもあるので、具体例を紹介していきます。

最も有名なのは、「ユニクロ」のファーストリテイリングでしょう。1998年から2015年までで200倍以上に株価が上がりました。10倍どころか200倍を超える、驚異的な上昇です。

ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」を運営するZOZO(旧スタートトゥデイ)もテンバガー株です。2013年から2018年までに株価は約20倍になりました。

パーソナルトレーニングで一世を風靡したRIZAPグループもテンバガー株です。2014年から2017年までに株価は約50倍となりました。

ユニクロ、ZOZO、ライザップに共通するのは、「新しいサービスだけど親しみやすいこと」ではないでしょうか。このように、未来の生活に欠かせない企業をいち早く発掘できれば、テンバガー株で儲ける期待が持てるでしょう。

テンバガー株の探し方

株式投資を勉強する男性
テンバガー株で儲けるには、将来有望な企業を、大勢の投資家が目をつける前に見つけなければなりません。ここでは、どんな条件をチェックすればテンバガーを見つけられるのか、探し方を解説していきます。次の4つのポイントが重要なので、詳しく解説していきましょう。

  1. BtoC
  2. 時価総額が小さい
  3. 低位株
  4. テーマ株

BtoC

過去に10倍を達成した多くのテンバガー株に共通するのが、BtoCの業種であることです。

BtoC(Business to Consumer )とは企業が個人の消費者に物やサービスを提供するビジネス形態のことです。似たような言葉であるBtoB(Business to Business)とは、企業どうしが取引するビジネス形態です。BtoBよりもBtoCの方が、テンバガーになりやすいのです。

例えば、ユニクロ、ZOZO、ライザップはいずれもBtoCの企業です。一般の消費者を対象としたビジネスを行っていることから明らかですよね。BtoCがテンバガーになりやすいのは、商品やサービスを受け取る消費者の人数が多いからです。一度人気に火が付けば、瞬く間に利用者が増えていきます。最近ではSNSによる口コミやマーケティングも加速し、流行るものはますます流行る状態になってきています。

一方、BtoBだとテンバガーになりにくいです。物やサービスを受け取るのが企業という限定した主体で、どんなに良い商品やサービスを提供しても「知る人ぞ知るニッチな商品」にしかなりません。企業が必要とする業務用の商品は、個人には興味を持たれないので、「バズ」や「流行」のレベルまで到達しにくく、短期間でテンバガーにはなれないでしょう。

したがって、テンバガー株を探すなら、まずはBtoCの企業をリストアップします。会社四季報などで各社の業種を見て、大勢の一般の消費者に対してビジネスをしている企業から探しましょう。

時価総額が小さい

これから株価が10倍にも伸びる未来のテンバガー株は、現時点では時価総額が小さい中小企業です。既に大企業になっている場合は今後の急成長は期待しにくいので、可能性がある中小企業を狙いましょう。

具体的には、時価総額が300億円以下が未来のテンバガー株の特徴になります。中小企業が多い東証二部やマザーズ、JASDAQに上場している銘柄から探すと良いでしょう。

ただし、時価総額が小さい銘柄は値動きが大きい傾向にあります。株価が急落するリスクも大きいので、損切りなどリスク管理を徹底しましょう

低位株

株価が急上昇しやすい銘柄は、現時点では株価が安くなければなりません。誰も見ていないけど将来大化けする銘柄は株価の伸びしろがあるはずなので、現在は割安な状態で放置されている特徴があります。

株価が1000円未満の株式を、一般的に「低位株」と言います。テンバガーを狙うなら、もっと厳しく株価が100円~500円くらいの銘柄を狙うと良いでしょう。低位株は普段は安い状態で放置されていますが、流行の波に乗ってメディアで拡散されれば強いです。割安なので買いが殺到し、株価が急上昇する可能性があります。

テーマ株

「これから成長しそうな分野」の銘柄に投資することを「テーマ投資」と言います。最近ではAIやIoT、電気自動車、キャッシュレス化がキーワードとなっており、これらに関わる企業の株価は上がりやすくなっています。

例えば、AIやビッグデータに強みを持つALBERTは2018年に約14倍も株価が上昇しました。世間のニーズを先取りしたビジネス領域に投資するテーマ投資は、テンバガーを狙う投資家なら押さえておきたい手法です。

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テンバガー株を狙うときの注意点

トウシルよりデンバガー候補一覧の画像

参考:トウシル『テンバガー発掘3つの鉄則:2021年10倍高期待米国株15選』
どんな銘柄がテンバガー候補か?2021年の10倍高期待株15選

テンバガー株を探す条件を解説してきましたが、これらのすべてを満たすからと言って、必ずテンバガーになると約束されているわけではありません。予想が外れて株価があまり伸びなかったり、株価が下がってしまったりするケースもあります。最悪の場合、高値で買って安値で手放すことにもなりかねません。

そもそもテンバガー株を狙うためには、時価総額の小さい中小企業の低位株から掘り出し物を探さなければなりません。テンバガーになれるのは一握りの銘柄でしかなく、9割以上はそこまで成長できないか、衰退してしまうものです。テンバガーを狙う投資は非常に難しく、運も味方しなければ達成できないでしょう。

テンバガー投資も分散投資がおすすめ

それでもテンバガー銘柄に夢を見るなら、複数の銘柄に分散投資するのがおすすめです。10銘柄ほどテンバガーになりそうな株式をピックアップし、資金の10分の1ずつを投資するのです。もし10個中9個の株価が上がらなくても、1個がテンバガーを達成すれば、十分大きな利益になるでしょう。

複数のテンバガー候補に投資するなどリスク管理もしよう

テンバガー株を見つけられれば、数年で大金持ちにもなれるかもしれないので、多くの投資家が次のテンバガー探しをしています。注目度の高いビジネス関連の中小企業に投資をすれば、あなたもテンバガーの恩恵を受けられるかもしれません。

ただし、解説した条件を満たしている銘柄が必ず大化けするとは限らず、テンバガー株を探すのは難しいです。複数のテンバガー候補に投資するなど、リスク管理をしつつ可能性を上げる工夫をして、投資をしていきましょう。

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