「老後が不安だから投資したいけど、株の仕組みがよく分からない」
「株に投資することでどのようなメリットを得られるのか知りたい」
多くの投資家は自分の資産を増やすために、企業が発行する株に投資します。将来性のある企業に投資することでリターンを受け取ることができ、投資したお金でさらにお金を増やせるのがポイント。
この記事ではこれから投資を始める株初心者に向けて、株の基本や投資のコツについて解説します。
株の基本
会社が事業を行うには資金が必要であり、投資家から資金調達するために用いられるのが株です。投資家は会社が発行する株に投資することで、会社の利益を分配してもらう権利を得られます。
日本には約3,600社もの株式会社が上場していて、個人の投資家でも銘柄を選んで投資することが可能。上場企業の株は投資家の買いが集まれば価値が高まり、売りが集まると価値が低くなります。
注意点としては大企業であっても非上場であり、個人の投資家が株を購入できない場合があること。例えば国内で有名なJTBや小学館などは証券取引所に上場していなく、証券会社で株を投資することができません。
知名度の高い企業であっても株に投資できるとは限らないため注意しましょう。
投資家が株を買う理由
株は会社の魅力が良くなるほど価値が高まるものであり、投資家は利益を得るために株を買います。会社の業績が悪いときに株を買っておくことで、後で大きなリターンを得られる可能性はあるもの。
例えばソニー(6758)の場合、2019年3月では株価が約4,600円まで下がりました。しかし、その後に新商品の発売などの好材料で株価が回復して、2019年11月現在では約6,600円まで伸びています。
もし3月にソニーの株を100株買っておけば、11月に約20万円の利益を得ることが可能でした。株価の上昇が見込める銘柄に投資しておくことで、大きく儲けるチャンスを得られるのが株式投資のメリット。
また、投資家は会社の株を保有し続けることでも、配当金や株主優待といった利益を受け取ることができます。
配当金とは
株式会社は事業で発生した利益を株主に還元するために、決まったタイミングで配当金を配ります。より多くの利益を還元できる会社に投資することで、高利回りの配当金に期待できるもの。
例えば日本たばこ産業(JT)は株価の減少によって、一時的に7%の配当利回りを達成していました。この場合JTの株を50万円ほど買うことで、配当金で35,000円のリターンを得られます。
ただし、実際には会社の業績悪化で配当金が減ることや投資家に利益が配当されなくなる場合があること。また、経営状況に関わらず配当金を配らない上場企業も一定数います。
これから投資する人は配当利回りだけでなく、他の要素を考慮して投資判断しましょう。
株主優待とは
一部の会社では株を保有している投資家に対して、保有する株数に応じて株主優待を提供します。株主優待により会社の商品や割引券、金券などを貰えるのがメリットです。
例えばイオン(8267)に投資すればオーナーズカードを受け取れて、買い物時にキャッシュバックを受けることが可能。1,000株以上の株を長期保有していれば、ギフトカードも貰えます。
注意点としては会社の経営状態などにより、株主優待の条件が改悪される場合があること。株主優待を目当てに投資した後は、定期的に会社のニュースをチェックすることが大切です。
投資家が株を買うには
個人で株式投資を始める場合、まずは証券会社で取引口座を開設しましょう。インターネットで取引できる楽天証券や松井証券は使い方が分かりやすく、投資経験のない初心者にオススメです。
そして口座開設が完了したら、投資用のお金を入金して銘柄を選びます。株価チャートの見方や専門用語が分からないときは、証券会社のヘルプページで確認しましょう。
リターンの見込める株に投資したら、後はニュースやトレンドを見ながら運用します。日々の値動きを気にするのではなく、市場の動向を見て売買することが投資では重要です。
株式投資における基本のコツ
株式投資にはさまざまな手法や役に立つ制度があり、それらを活用することで利益を増やしやすくなります。株初心者が投資で意識すべきコツは次の3つです。
目的から投資スタイルを決める
「長期的に投資して資産を確実に増やしたい」「短期間で儲けたい」など、投資家によって投資する目的は異なります。自分が株式投資で達成したい目的を考えて、そこから投資スタイルを決めることが大切。
例えば短期間でリターンを得たい場合、1日に株を売買するデイトレードがオススメです。1日中チャートを見て株を売買できる人なら、デイトレードで利益を積み重ねていくことができます。
もし仕事で忙しくて取引する時間があまりなければ、将来性のある銘柄を保有して値上がりを狙う中長期投資をしてみましょう。長期投資であれば細かい値動きに対応する必要がなく、仕事に集中しながら株を運用できます。
NISAを活用する
今から株式投資を始めるならば、NISA口座を開設して株に投資することがオススメです。NISA口座であれば株から得られる配当金などのリターンが非課税となり、より多くの利益を残せます。
NISAで非課税となる投資限度額は毎年120万円であり、投資可能期間は2023年までです。子どもがいる世帯であればジュニアNISAを併せて活用することで、非課税枠を増やすことが可能です。
投資信託から始める
「銘柄の種類が多過ぎて株に投資できない」と悩む人も中にはいるはず。投資にハードルを感じている人は投資信託を購入して、金融機関に資産運用を任せることがオススメです。
投資信託は初心者向けの金融商品であり、投資家から預かったお金をプロが代行で運用。少額からでも手軽に分散投資を実現できて、損失リスクを抑えられるメリットがあります。
まとめ
投資家が株式会社に投資して、値上がり益や配当金などを狙えるのが株です。成長の見込める企業に株式投資しておくことで、後に大きなリターンを得られるチャンスがあります。
「将来のために資産運用したい」と思ったときは、基本を理解してから株に投資してみましょう。